遊歩道から国道に戻って、さびれた街をしばらく歩いて、目的の砕石工場に向かう道路に入ると、すぐにトラックが砂塵を巻き上げて追い抜いて行った。レンズに埃が付かないようにハンカチでレンズを覆って山の方向にずっと歩いていった。でも削られた山は砕石工場の中に入り込んで、その先にある。私有地を通り抜けていくような感じになっている。地図ではかなり先まで道路があるので、私有地ではない気もしたが、工場の事務所らしきところがあり、両側が工場内の様子に見えた。山はあきらめて折り返して国道に戻って、時折しか通らない車に注意しながら、道沿いのさびれた様子にカメラを向けてシャッターを切った。人に行きかうことはなくてファインダーには、寂しい雰囲気が入ってくるばかりだった。
虚鯊は「ウロハゼ」。関西で好んで食べられている。すしネタでもいけるとか。「あーそーべー」は山形の方言で、一緒に遊ぼうとの意味。ウロハゼは関東の海でも増えてきているもよう。温暖化の影響かもしれない。夏のハゼ釣りのとき、マハゼに混じってつれるが、「つりの競技会」となると、邪魔者にされることがある。
2025年5月21日水曜日
2025年5月17日土曜日
二つ目の砕石工場みえず その1
二日目にもう一つの「削られた山」に向かった。そこは地図でみるとちょっと歩き出がありそうだった。でも歩けない距離ではない。少し歩くと「蓬山遊歩道」があった。ケヤキの森遊歩道という看板があって400メートルほどの行程と書いてある。どうせこの一日はたっぷり時間があるので、ゆっくり楽しもうかと行ってみることに決めた。
渓流沿いの坂道が緩く上に伸びている。小道を歩く間は誰に合うこともなかった。「クマに注意」とあるので、スマホにある合唱曲のボリュームを最大して歩いた。でも、効果は気持ちだけのことだったろう。ケヤキの巨木がたくさんあって、明るい森の中をしばらくぶりの「良い空気」を吸い込んだ。ケヤキは大きく育っていて見栄えがあった。特に木肌の模様の違いに目をとられた。
2025年5月12日月曜日
「削られる山」を撮影することと温泉を求めて
写真展が終了したら、以前に行ったことがある磐梯熱海温泉で一休みしようかと、巡り歩くところを探すためにGoogleマップを見ていたら、温泉の近くに二か所の砕石工場があるのをみつけた。どちらも歩いて行ける範囲のようなので、勿怪の幸い、列車を使ったしばらくぶりの旅計画ができあがった。
車の運転はもうあきらめているし、最近は娘が連れて行ってくれる車旅になっていたので、荷物をトランクに入れる気軽さから離れて、ちょっとした緊張感を感じての旅計画だった。今回は何より近いのがシニア向きの計画で上出来だった。
家を出て地下鉄に乗ってからおおよそ二時間半で磐梯熱海駅に着き、温泉はすぐ近くなのでその点がいちばん気楽だった。磐梯熱海の駅に着くと、ちょうど昼時で駅ちかのレストランで昼食を済ませ、旅館に行って荷物を預けた。
カメラだけをもってスマホを取り出して、行く先を確かめた。グーグルマップはいまやすっかり必携になっている。「山を削っている」ところに行くまでは、もう全くきままに撮り歩くことになった。
相当古い小さい神社を見た後に、わき道に入ったところにあった旅館の付近だけはいくつかの花模様がカメラに収まった。砕石工場はかなり大きな範囲を使って事業しているらしい。残念ながら「山削り」の全体像を確認することができなかったが、その雰囲気は伝わってきた。
2025年5月9日金曜日
写真展を二つ終えて さて次に控えしは
「自然を壊すな」といったテーマに挑戦して写真を撮ってきた。ゼミ写真展とJRP立川昭島支部写真展にその写真を作品として出した。とは言え写真の選択やら構成やらの大事な準備は、経験者の援助を得てのことだから、まだまだ写真活動の道程としては力がついていない。
一区切りがついて、正直に言って写真から思いを伝えるのは大変なことだと改めて思った。そしてまた新しいスタートが目の前に置かれている。写真で表す良い作品は前提であって、そこを求めつつ撮影を続けなくてはならない。この先どれだけのことができるのかも心配なことだし、がむしゃらにやるという歳でもないから、鷹揚さも容認していくしかないのかも。
立川で開催した写真展は4日(4月24日~28日)しかなくて、しかも「共生」写真展に連続したものだった。なにせシルバーのメンバーなので、相談事をこなすのも大変なことだった。己もその一員だからない力も絞り出してなんとかたどり着いたのは幸いだった。5枚の構成で同じようなものを作品にしたものがいいのか悪いのも心配しつつ、「却下」にはならないらしいことは理解ができた。
立川の「伏流水」写真展で作品とした写真は、あちこちで撮ったもので、砂利か石灰を採取していわゆるコンクリートや道路ために使用するもの。昨今の都市開発で多くの山がこのような目にあっていることがわかる。
タイトル 都市開発の源資
キャプション 原始時代から共生してきた自然。人類の「世界」を広げるために与えてきた負荷は大きい
広島県呉市蒲刈
2025年5月4日日曜日
雨が降ったのは賽銭が少なかったから
三日目は郡山に出てもう一泊するつもりだった。ホテルに荷物を預けで開成山公園に行くことに決めた。スマホの地図で確かめるとそう遠くないところにある。歩いて35分かかるとでている。3時のチェックインまでは十分時間がある。多少は蓄積脂肪の消化になるだろうかと歩き始めると、何やらポツリと雨が降る様子。ひどくならないようにと祈りつつ、公園まで強行することにした。
昔来たところかと思っていいたら、そうではなくスポーツ施設とイベント会場で利用するようになっている広い公園だった。藤棚とチューリップを撮るころには、本格的な降りになってきた。カメラが濡れないように衣服でカバーしながら歩いて、いろいろあるチューリップの畑を回って歩いた。
園内はイベントが催されて、若者の家族やグループが楽しんでいた。食べ物を売っているテント群には、並んでいる客も少なめだった。皆屋根があるところで雨をしのいでいた。一休みできそうな適当なところもなさそうで、郡山駅へ戻ることにした。
開成山大神宮にちらりと寄って、何枚か写真を撮らせてもらい、いつものようにお礼のつもりの賽銭を箱に入れた。カメラをリュックにしまって雨用のパーカーを被ってから、入り口にあるトイレを拝借した。神社の交通整理をしていたおじさんに、郡山駅行きのバス停の場所を尋ねたところ、停留所はわからなかったものの、郡山方面はあっちだよと愛想よく教えてくれた。
2025年5月2日金曜日
旅行きの初日に出会った体験模様
7時前に目が覚めて、頭はいくらかすっきりしている旅の三日目。パタパタと散らばった荷物を集めて、キャリーのそばへもっていき、詰め込む順番を決める。ブログの原稿を何にするかが、まだ決まらない。宿の残りの時間でいくらかできるのか、パソコンの電源を入れた。お湯を沸かしてお茶の準備をしてから、窓から見える曇った空を眺める。雲は高いから雨が降る様子でない。そういえばこの旅には傘を持ってこなかった。天気予報では降らないということなので、準備の荷物からは外しておいた。朝食を終えて部屋に戻ると、空は雲の厚みが増している。雨は勘弁して~。
ノートパソコンにSDカードを入れるところがないのに気がついた。カメラで撮った写真はいつも家のパソコンで取り込むから、撮った写真が使えない。撮った場所を記録するために、スマホでも時折撮ることにしているので、それを使うことにした。
初日に現地へ着いたときに、駅前で昼食をとるために入ったこじんまりしたレストランで、カレーを食べたが、これがすごかった。税込み1100円だった。東京なら1500円はするよと言うと、米の値段に違いかと話していた。
宿に荷物を預けて写真を撮りに出かけると、滝に出会った。知っていたわけではなく、犬も歩けば…だった。
2025年4月24日木曜日
次は「伏流水」写真展(JRP立川昭島支部)を立川で
ゼミの写真展が昨日終了した。たくさんの知人がきていただいて、感謝に気持ちに堪えない思いです。講評の渋いコメントに、至らぬ写真への念と思いも含めて、ともかくまた一区切りつき、ほっとしているところ。そのあと引き続いて立川で写真展をやることになっていて、その準備のために、老骨に鞭打ちの試練が続いている。昨日はゼミ展の撤収作業だったが、立川の会場へ準備のために赴いた。展示会準備は、会員に加えて有志の写真の提供もあって、会場いっぱいのレイアウトになった。馬子にも衣装というけれども、写真も大きく引き伸ばして、ぴしりと会場に収まるとなにか「映え」てくる。この感じがまた次の写真撮影の力になっていくのだろうかと思う。シニアグループの仕事としては、かなりのしんどさがあることも事実。相談したことが「決まっていなかった」り決めていないことが「決まっていた」り、意志の統一が忘れられたりすることもあって、(もちろん自分も含めて)、かまびすしいことになったりもする。そこは熟練の勇士たちなのだから、創意と工夫で乗り越えていくことになるのだろう。
第16回写真展「伏流水」・JRP立川昭島支部
・4月24日~27日(日)の短期決戦
・午前10時開場~16時まで(27日は17時まで)
・立川市柴崎学習会館


















































