2024年3月26日火曜日

能登半島、被災の応援なのかな⋯

 北陸新幹線の延伸で金沢駿河間が開通した。それに付随させて「応援割り」という税負担サービスが景気よく打ち上げられた。20000円のサービスは全体でどのくらいになるものか想像もつかない。むろん発表もしていない(だろう)。かくも簡単に政策として決められることでいいのかという疑問もわいてくる。

 「日本政策投資銀行は福井県に年間309億円、石川県に同279億円の計588億円の経済波及効果があると試算」(産経新聞3.16)と目の前に札束をかざして「いいでしょ」ということなのだろう。しかしやっぱり石川県の仮設住宅にしろ水道にしろ、何をさておいても急を要することがあるのに、そっちのほうの手立てはさっぱり見えてこない。周囲に金を落とせば、悪名高い「トリクルダウン効果」でそのうち回っていくという仮説をまた使う気だ。

 該当する宿泊業や観光などは期待するのはわかるけれども、いまそれかな?と釈然としない気がする。それなら、北陸新幹線(JR西日本)が列車の料金を当分割引したらどうだろう。株だって上がるんじゃないかな?

ずっと昔の話、2012.02.09北陸線に乗車しているときに、凍った雪の塊で窓が破れて臨時停車し、窓ガラスを取り寄せて修理していた。ご苦労様。手際が良いのでけっこう起こることなのかと当時思った。




2024年3月18日月曜日

樹木医の診断から「移植に適さず」なので伐採??

東京新聞が書いた「葛西臨海公園の整備、敷地の樹木伐採」の記事

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 都によると、現水族園本館の北側に地上2階、地下1階の新たな本館などの整備を計画する敷地(約36000平方メートル)には、1700本の樹木がある。2023311月、樹木医が樹木の状況を調べた結果、病気による倒木や枝折れの危険性があったり、移植しても枯れたりする可能性が高い樹木が計400本確認された。

 都は、これらを「移植に適さない」と判断し、生態系に悪影響を及ぼすナンキンハゼなどの外来種200本と合わせ、計600本を伐採する。残る1100本のうち300本は保存し、800本は、新たな水族園近くに設ける広場「共生の杜(もり)」などに移植する。広場には、別の樹木も植える。

 現水族園は、米国・ニューヨーク近代美術館(MoMA)を手がけた世界的建築家の谷口吉生さんが設計。かつて谷口さんの事務所に勤め、水族園の設計にも携わった建築家の村松基安さん(67)は「もともと埋め立て地だった場所から、税金を投入し、豊かな自然環境に再生させたことは都の功績」とした上で、「生態系を破壊する計画は自然との共存と言えないのではないか」と訴える。

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  この記事に出てきたナンキンハゼが気になった。ナンキンハゼが生態系に悪影響ということなのだが、たしかに腐敗した葉は他の植物に有毒だということらしい。また、ナンキンハゼ(南京櫨)の葉や果実は人体にやや毒性があり、飲み込むと重度の吐き気や嘔吐を引き起こす可能性がある。種子も有毒-それは産業用途があり、石鹸やキャンドル作りに使用されています。といった説明もあった。しかし、多くの国で観賞用として「侵略的」として扱われているナンキンハゼでも、日本には帰化しているという認知も一方では存在している。どちらがどうということではないが、時によっては観賞用として重宝されながら、いまはまた外来種だからという排除の論理はいかがなものだろうか。このナンキンハゼを昨年11月に東京体育館で見かけ、カメラに収めていた。 






2024年3月10日日曜日

明るい太陽で元気が出るというもの

 太陽の光は何と言っても有難い。暖房費がかからないのだから、日当たりさえあれば心地よい場が手に入る。反対から見れば金さえあれば電気代、ガス代も払えばOKで、暖かさが手に入る。金があればとは貧乏人のセリフで、一生懸命生活しているものの実感だと思う。金を手に入れるのは相当大変だ。特に今は「まじめに、普通に」生きていくのが難しい。

 だいたい、つましくして生きているのに、容赦ない値上げや、あれこれの徴収だのと、懐から金を出させることには政治が熱心に動く。所得になる施策をまじめにやっていかないから、「少子化対策」など特別な手を打たなければならなくなる。働いて得た収入や政策で次代に引き継ぎ対応できる社会を作っていくのは当然政治の責任だ。

 そこへの「政策投資」の手抜きによって、ついに先が見えない日本になってしまった。その責任がまた「自己責任」という言葉ではもう通らない。政策実施のための税はなかったのか?消費税はどこにいったのか?どこに使ったのか?株価最高値になっても我が幸せは測れない。どこに向いて政治をしているのか?「防衛費」で43兆円のエビデンスは?

 裏金犯罪を是正する気も力もない、将棋であればとっくに積んで投了だ。寒暖差の乱高下で体調維持も大変だ。このまま光を期待するのは無理だろうけど、せめて寒さをしのぐ「夢」でもあればと思う。







2024年3月4日月曜日

人の嫌がるとこが好き

支持率がどんどん下がっていくのを見ながら、それでもコア(中核)な支持者がいるんだからなと思う。どんなに悪行をしようがトランプ候補の支持者のように、熱狂的な支持者がいて同調の声をあげる。そして支持率は上がっていく。強いものにあこがれる支持者は、直接利益が手にはいらなくても、(まったく失礼なたとえだけど)大谷選手のようにすばらしい活躍をする人に、身を入れて共振して満足感に浸るというのも、同化したいと思いの現れなんだろうか。

大谷選手の場合は実力もありその上、メディアの扱い自体がセンセーショナルに取り上げるものだから、余計にエスカレートしていく。「ともに天を抱く」ことで精神的充実感を手に入れる。それをもって関心が高いだの、人気が高いだのとのコメントを発するのがまた可笑しい。昂じさせているのはメディアなのによく言うよと思う。

政治倫理審査会でやっと公開でテレビ放映がされることになると、同日大谷選手の結婚騒動の報道が、より盛大に報じられる。国会開会中の重要な場面で北朝鮮のミサイル発射、などということが起きると同じような感覚に囚われる。最近はないがドラッグに手を染めた芸能人逮捕もそういうときによく表れた。

卓球の女子が活躍も日本人としてうれしいこと、もう少しで中国に勝てそうだとなると、親戚でなくとも応援はしたくなる。でもだからと言って政治のことを後景にしてしまうようなメディアじゃまずい。まったくの偶然だよねと思いうけど、大谷報道によって裏金報道が薄まることを自民党の議員が漏らしているとうから、窮しているときの助け舟という関係にはなっている。

日本の政党支持に関して「コア」な人たちはそう多くはないように見える。大きい政党でも、得票率で3割ちょっと。絶対得票率で10数パーセント少し上くらいなものだから、大したことはない。選挙制度と利益誘導によって随分と影響を受けるようになっている。これで政権担当しているのだから、「民主主義国家」などと言えた代物ではない。

それでも「コア」な支持者がいるのは、共振同化を求めてということなのだろうか。「寄らば大樹の陰」というが、権力だしある意味権力と親しくあるのも欲のうちかもしれない。せめて「惚れた因果であばたもえくぼ人の嫌がるとこが好き」というのが合っているかな。

いただきます さっ!のりかえよう 新しい政府