2012年11月30日金曜日

民主主義が足りないマスコミ

 不思議に、新しい政党がバタバタと旗揚げするから、マスコミの報道材料にされている。されていて迷惑と言うより、効果抜群でマスコミが宣伝してくれることになっている。そういう狙いも無論織り込み済みなのだろう。1415もあるから報道するのが大変だろうと同情したいところだが、突出してしまうことでの不公平を生じることに思い至らないのか。

 少なくとも前回の「政権選択選挙」祭りを賑やかに演出して、実はみじめな終末を付き合わしたことに一言コメントがほしいくらいだ。載せたあなたが悪いのか、乗った私が馬鹿なのか。歌謡曲の歌詞にもならない。

 都知事選挙候補者についても、その報道ぶりは、偏っている。都知事選挙は公示になって、報道がピタリと杓子定規になった。これを公平公正と言うかのごとく。

 この折選挙期間中という「選挙運動が制限される期間」にネットの果たす役割もおおきなものがあるかもしれない。ネットでの選挙活動は今は認められていないが、結構な影響を与えるのではないか。

 公示日が4日になる総選挙のほうは、昨夜はニコニコ動画の生放送ということで、なんと各党のトップが討論するという「NHKなどにはできない」(大声で言おう)ことをやってのけた。ワイドショーでも一応各党均等に呼び集めて討論をしている。新政党多発のなかでは、そこばかり取りあげるのも具合が悪いと踏んだかどうかはわからないが、全政党が発言の場をもつということになっている。

 どこの党であれ発言の、あるいは報道の時間も公平に配慮して流すのがメディアの在り方だと思うし、たくさん情報を出すことが民主主義にとって大切だ。第3極とか言って、さも政策上の争点をぼかせるかと思わせるような報道スタイルは釈然としない。駆け込み政党がやっていることを、逐一報道するという不公平は、民主主義なのかどうかという価値基準がマスコミに少ないように見える。