2013年1月16日水曜日

刺激が強い東京


 古いプリンターのインクが余っているので、依然通っていた現代写真研究所に連絡したら、使っているとの返事だったので、ウォーキングがてら四谷三丁目まで行って届けた。研究所の様子も当時とは違って、デジタルにもスタンスがおかれて、パソコンが相当台数設置されていた。デジタル講習会が近々始まるのでどうかと誘われたが、以前は本科の受講者が対象だったものを、対象を広げて本科経験者ならよいとのことだ。

 前からこの講習会にでてみたいと思っていたので、やってみようかと気持ちが動いた。月2回ならなんとかなりそうだ。自分の撮ったデジタル写真を、手持ちのソフトを動かしてやってはいるが、もうひとつ使いこなせない。自分で研究する時間がなかなか持てないとなると、短期間の講習会がいいかもしれない。

 実際の光の具合に合わせて撮ったつもりでも、見た印象と違うことはある。それを「修正」するか、少し手を加えたらもっと強調されて、よくなることをねらう。デジタル時代の前から現物を直すことはあった。現在はいろいろ変化をつけて全く自由に修飾可能だから、「これが写真?」と思うこともある。どこが境目だかは専門家に任せるとして、対象に何かを感じて撮ったものを、少しだけ強調するのはいいのではないかと思っている。

 誰が見てもいい写真はとても難しい。自分で撮ったものを、多少物知り顔にこれはいいと思ったりしても、他者の反応や感想が返ってこないのでは、良いも悪いもない。文句なくいいものは、自分の見る目を鍛えないとわかるようにならない。思い入ればかりにとどまっていないで、次のステップへ踏み出すのは、新しい刺激がないとダメなのだろう。

 しかし、岩手山麓では、マイナス十数度の世界以外はとりたてて、刺激はないが、東京は刺激が多すぎる。帰ってきている間に次々と用事が現れる。用事と言っても、自分がかかわってきていることだから文句も言えない。そのうえ、今日はデジタルカメラ基礎講座の話まで聞いてしまって、やることになりそうだ。知らなければそれはそれで済んだものを。

今日の一枚 閉塞感