2015年9月14日月曜日

ことし始めてのハゼに逢う 

 今年に入ってから、ろくに釣りをしていない。これまでなら、この時期ハゼ釣りには何回か行っているはずが、行こうかという気力がもうひとつない。13日はハゼ釣りの大会だし審判長なる大役もあることなので、連れ合いの「いいよ」というお墨付きもらって、木更津にでかけることになった。友人を途中で拾って現地へ向かうアクアラインは、トンネルの中を車が渋滞気味に走っている。なにかの催しがあるのだろうか、帰りの混雑を心配しながら、アクアラインを渡ったところで専用道路を下りて金田海岸方面に向かう。

70人が集まり要項と検量役員などの確認をしてから、今期の釣り場の具合を紹介してもらった。今期はこれまでは他のつり会でも、かなりの釣果もあったのだが、大きな被害がでた茨城、栃木のあの豪雨が、ここにも影響がでているのではないかと思われた。前日に実際に釣ってみたとのことで、雨水の流れ込みや、釣り場などどの程度影響しているのかを、試してみたという話を紹介してもらった。釣果は下がるだろうという話だった。期待に胸を膨らませることができなかったが、ハゼがどこにいるのかはやってみる以外にないので、ともかく「呑掘り」の船溜まりに場所を決めて小さな海苔船の繋留場所で始めることにした。

浅場に回り込んでみるとポツポツあたりがある。たくさんいるという感じではないので、外海の方へ行ってみることにした。船溜まりに流れ込んでいる小さな用水路から、外海へでる水門(出口)からは勢いよく水が流れている。そのわきの方を狙うと、何匹か答えてくれた。しかしここも釣れ続けるということはない。海岸に向いて左方へ歩き、波打ち際の緩い瀬になっているところで、ポンポンと小気味よくあたった。アタリが遠くなったら動くことに徹して、徹底的に歩き回ることにした。

場所を大きく変えることがなくても、ぐるりと歩き回ってまた戻って釣れるというケースが何回もあった。昼近くに黒雲が覆ってきて、見る間に風と雨が襲ってきた。午後から雨という予報は確かにあったが、ちょっと早い。そういえば房総側は東京よりは早く天候が変わることが結構ある。雲を見かけた時にレインウェアーを着こんでおいたので、風雨にめげずに釣りを続けたものの、風で辺りはとれないし波立っているときに、魚は餌を追わないようだった。

13時過ぎにもハゼが活発に食いつくので、これは少しは量がいくかなとおもいつつ、小気味よいアタリを堪能した。エサがかりして竿をあげると、水中から飛び走るようにでてくるときもあった。ハゼも餌を食って逃げるときの速さは尋常でない。結果、釣果は1キロにちょっと欠ける程度だった。後一尾あがれば超えたかもしれない。

ハゼつり大会の釣り範囲に、木更津基地がある。オスプレイが常駐するとか、整備基地として海外のオスプレイも使用できるようにするという、「軍部」独裁の動きが伝えられている。非戦をもって貢献してきた日本が、戦争の道へすすむことになれば、釣りどころでない。それは敵対させてもらう以外ない。木更津を「敵国」の反撃対象とさせるわけにはいかないし、第一いつ落ちてもおかしくない軍用機は、危なくて仕方がない。「オスプレイは来るな」の声をあげ、釣り大会の最後に示威行動した。