2019年2月7日木曜日

スルメイカの「歴史的不漁」 海への負荷がここまでか

 スルメイカも獲れない。「歴史的」といわれるほどの不漁だという。食べ方のバリエーションがたくさんあるイカは、我が家でも人気の食べ物だった。鬼籍の入った年寄りたちも、煮たものが好きでよく食べたものだった。

 かつては田舎である新潟に、旅の途中で立ち寄っては駅前の魚屋で、大きなスルメイカを買っていた。そのイカの天ぷらが極上の料理として、食卓にのると嬉しそうだった。

 その味に触発されたのかもしれないが、職場の昼食時には、「ゲソうどん」をよく食べた。これは人気のメニューで、すぐに売りきれになった。今はもう店は閉じてしまったという。

 新潟、直江津駅に合ったその店もいまは閉じてしまって、まさに過去の話になってしまった。

 やっぱりおかしい海の環境だ。海の環境に重大な負荷をかけてしまった。そうあってはならないという視点が、政策上でも欠けている気がする。獲れない海産物に、漁獲高の規制をかけるだけでは、もう済まない状況なのではないか。

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 福井県産課の担当者は「イカは寿命が1年しかなく、資源管理が難しい。フグのような高値で取引される魚と違うため、養殖にも向かない」と話している。
 北海道大学の桜井泰憲名誉教授は日本近海の不漁について「冬に産卵場となる東シナ海の水温が低く、ふ化がうまくいっていない。親イカの資源量が年々減っているため不漁が続きそうだ」と指摘
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