2014年1月9日木曜日

都知事になるべき資質ってあるんじゃないか

 「一番不利」な一番の名乗り出をした宇都宮氏。当然候補予定者が次々でてきた。大都市東京の特異性とでもいうのか。政治の闇の部分の根回しもあり、名乗り出る候補予定者が、29日投票という極めて短時間の間に、都内有権者にアピールしなくてはならない。金さえ積めば候補者になれるのだから、気楽なものだ。憲法と選挙法に沿えば何の問題もないわけだが、候補者の資質や経歴といったものが、きちんとマスコミから伝えられる必要はあるなといつも思う。

 細川元首相が出るのかという報道がされているが、もっとも単純に切り取るなら、徳洲会が政界へ流してるヤミのカネが、知事辞任の出だしの話なのに、佐川急便グループの「金借りた」不祥事を抱えて首相を辞めた人間がなぜ、スルッと出てこられるのかと思う。「脱原発」ででるというが、官邸前でトークしたという話は聞いたことはない。細川政権下で現行の小選挙区制を極めて熱心に成立を図ったという「実績」が、投票率の低下という問題を生むことになった。国民からの政治への要望をどれだけ遠ざけてしまったことだろう。

 小泉純一郎元首相も説得を受けているらしいが、脱原発の発言は自民党の政権の枠内でのことだから、たとえ知事になっても自民党政策の枠内でしかない。この時期なんでも発言したことが、その通り受け取れるものかどうかは、選挙公約がどんな処遇に扱われているかを見ればわかる。発言をベタにマスコミで発表するのは軽薄だ。

 「後継者指名」に失敗して、徳洲会マネー問題の解決を考えることもなく、あるいは関与さえ疑われながら、お次の「後継者指名」に元航空幕僚長の田母神氏を、仕方なく私的応援するという石原慎太郎元知事。みっともないことはもうお止めになればいいのに。

 桝添要一氏ときたら、ウィキペディアに記述に

「奔放な女性関係、2度の離婚歴がある。最初の妻は留学時代出会ったフランス人。2度目の妻は官僚時代の片山さつき(当時朝長さつき)。実質的な結婚生活は長続きせず、3ヶ月後には片山が弁護士に相談する事態に陥ったといい、調停を経て89年に離婚。19966月に現在の妻である元秘書の女性と3度目の結婚をし、2児をもうけている。他に日本人女性2人との間に婚外子が計3人いる。」とある。カネに心配ない人らしいから、もう勘弁して下さいとでも言おうか。
 こういう堂々たる経歴とキズが平然と渦巻く世界に、正面から取り組める人を応援したいものだ。しかしどうしてこうも、政治の政界で一世を風靡し終わった人たちが、我も我もと立ち現われるのだろう。亡霊は退治されるべきだ。