2014年11月7日金曜日

埋めては掘って、「経済の発展」に資するとか

 しばらくぶりに有明北に行ってみた。東京都が2000年に埋め立てを強行したところだ。当時は埋め立てに反対する声の高まりで、都議会でもハゼ論議がされ、石原元知事が「ハゼはどこかへいくでしょう」と答弁したのが語り草になっている。再開発の起爆剤としての莫大な事業資金投入で、臨海部開発のための埋め立ては事実上の失敗に終わっている。企業からはそっぽを向かれて再三にわたっことて、「安売り」を試みたものの大方売れずに、14年たった今でも有明北は原野が残っている状況だった。

 2016年のオリンピック開催招致に向けては、「選手宿舎」として利用する計画があった。経済の活性化めざすとする大義だけが生き残っているようだが、今も大方はススキが原になってるだけだった。運河を挟んだ北側では豊洲新市場の建設が大仰にすすめられているが、有明北ススキが原とのコントラストが奇妙で可笑しい。


有明北埋立地


豊洲新市場工事