2014年4月4日金曜日

知らなかったことを知って、手に入れた恥ずかしさ

 つりの会のホームページを二つ更新して、苦労したぞと言うところがないので、ちょっと癪なのだが、「まあ好きでやっているんでしょ」という連れ合いの厳しい評価を想定すればなんのことはない。デジタルの厄介さといったらいいのか、つまり見えないものに対する工作は本当に厳しいと思った。

 職業人なら、電子専門学校でもなんでも勉強して、イロハのイもわかって取り組めるのだが、釣り道具の仕掛けをつくるのとは違って、想像の組み合わせばかりで扱いにくい代物だ。ドロダンゴだったら水分が足りなければ固まらないし磨いても光らない、といったことならわかりやすいが、どこをどうしたらがわからなくて、やってみての話になる。こうか、ああかと試してみて、やっと出来上がる。折り紙で何かの形をつくるのに、何かを探すみたいな途方もない作業だ。

 HPのひな型があってそれにて当てはめるのは簡単なのだが、やっぱりバリエーションを取り入れたいから、セットされているものを壊して同様の別のものに置き換えようとする。でもこれがさっぱり動いてくれない。ひな型の作成者がその上の工夫を受け付けないようにしているのかと思えるほどだ。苦闘の末どうにか完成はする。そこからがまたあって、自分には気が付かなかった修正部分が指摘されて、そこの編集をしてみるとこれが簡単に動かない。素人の悲しさかとあきらめかけたりして…。時間を隔てて考え直してみてやっと格好が出来上がる。

 それが、他の様々なHPに比べてもまあまあかと、自己満足しながら悦に入るその瞬間、よくもまあこれまでのような下手なHPをつくって満足していたものだなという思いが錯綜して、愕然とした思いが湧いてくる。知識のないものがホームページの編集ソフトを使って、ようやく作ったんだから仕方がないじゃないのと、誰も慰めてくれはしないからこれも自分で気持ちの整理をつけなくてはならない。より良いものを手に入れて、思いもしなかった恥を知るとは、なんたる人生の展開だろうか。