2017年11月2日木曜日

都合の悪いことは胡麻化せ

 総選挙の告示日(22日)にすでに旅の計画ができていた。普通の暮らしでは事前に計画を決めてからのことになるのは当たり前のこと。一か月も前に急に解散という乱暴な方法で、多数をいいことに決めてしまうなど、先進国のやることか。隠したいことは国会を開かぬことと、臨時国会の開催要求にも答えずにいたものが、開いたと思ったら「冒頭解散」という。

 で、その日に群馬県内を走っていたら「〇渕優子」のポスターが掲示板に貼ってあるのが見えた。しかしそのほかは選挙の雰囲気を感じることはまったくといっていいほどない。どんなに時間がなくとも、地盤、看板、カバンがあればなんとかなるということだろうか。

 幸い告示前から「新党立ち上げ、排除騒ぎ」があったおかげで、メディアがネタとすることあまりありで賑やかなものだった。NETを使った「選挙報道」も随分流されていた。その限りでは賑やかに政策を語り、政党の評価を比べあうものだから、情報提供として有権者に知らせていく役割は大きい。大筋ではよいことと言える。だが、公平という点では全くふさわしい内容とは思えない。報道側の「忖度」が政権を持ち上げる働きをする。NHKのニュースはその最たるものだ。

 選挙の結果がでると、小選挙区比例代表制の欠点を是正すべきとの「話題」がでている。これも当たり前のこととして論じられてきたが、不届きな自民党ナイカクという見方が(ようやく)多数になってきたことで、これまでとは違った取り上げ方になっているような気もする。自民党への投票者が多数派でないことが、今更ながら数字を挙げて論じられている。野党の方が合計すると多数派となる。なのに、与党の質問時間を議席数に応じて配分しろと、言い出す。

 議席は多数でも有権者対比では多数派でないのだから、時間が多いのは当たり前だし、少数派の意見であっても尊重するというのは、民主主義の根幹だろう。国民全体の意向を組み入れるには、必要なことであるはずだ。


NETでもマスコミへも、意図的に捻じ曲げたニュースを投稿したり、特定の攻撃をしたりすることが頻繁に行われている。