2013年3月14日木曜日

ボーイング787型機乗りたくないね


 12日に米連邦航空局(FAA)が、ボーイングが提出したバッテリーの改善計画を、承認したと発表した。試験飛行の結果で4月には運航再開の可能性があると報じた。事故の原因や敬意を調べている米国家運輸安全委員会は「ショートの原因は解明されていない」としている。が、大きな事故につながる不備が改善されたことが証明されれば、運航再開を認めてもいいとしているらしい。

 これについて日本の国土交通省航空局は「FAAと同じ判断になるようにしていく」と結論先にありきの態度で、なんとも従順なことだ。

 日本は航空法によって耐空証明が必要だが、米国政府が出した耐空証明があれば、日本でも日米協定で運航OK。新技術なら日本でも重点的にできるが実際、審査はやっていない。メーカーしか知らないことが多いから、マニュアルにないものは照会する以外ないというお粗末。

 テスト飛行で不具合が見つかって、7度も納期が遅れ、北京五輪の時に全日空が導入するはずのものが3年も遅れて11年9月だったというから、もともと危ない話が付きまとっている。B787は到着から出発までの間には点検がいらないとされているが、今は整備士がついている。

 整備士はコスト削減の一番の対象だから、会社の整備士なしの「願い」は大きいのだろう。規制緩和によってコスト削減に走り、危険を顧みなくなっていく。電気系統の不具合が生じやすいので、ポログラムのミス(バク)に対応するために3時間前に電源を入れる必要があるのだという。

 だいたい、世界で49機しか飛んでいないのに24機が日本で就航しているというのも、日本がいかに利益率に執着しているかの現われのようだ。