2012年3月1日木曜日

休もうよ


 爺がショートスティにでかけた。何回か通っているうちに慣れたせいか、不平も言わずに。家族は口には出さないが、少々の休養がとれることにほっとした気持ちでいる。

 休みは何をやっていても必要だ。労働基準法で休息時間を設定しているが、なかなか労働条件がそうなっていない。

 朝から昼までのあいだにも15分の休憩があるはずだが、昔の話労働組合が労働時間短縮の交渉をしていたときにはまだ、そんな論議ができていた。

 人間の集中力からするとせいぜい1時間半がいいところだろう。最近のカーナビもそのくらいになると「休みをとれ」と指図する。その昔の農作業では「小昼」と言って休みを取ったと年寄りが話している。そのときに、簡単な食事をしたり授乳をしたりと…。

 それが現代の休息時間になったのかどうかは定かでないが、労働基準法ができた戦後まもなくの頃は、勤労者の社会運動が盛り上がっていたらしいから、もしかしたらそんなことも…。

 いまは「ゆとり豊かさ」などという文言も死語のようだ。死語であっても大切にしたいことだから復権させたい。大雪の日に、滑る道路をどうしても危険を顧みず走らなければならないし、学校は始業時間を遅らせてもやるし、どうしてこんなに動体でいなければならないんだろう。

 「こういう時は休みにしよう」ってなればいいのに。二十日間の休暇を与えることができるという法律があっても、現実には使えない環境なんだから、そのくらい事業者も管理者も、もちろん政治も配慮できるようになればいいのにと、外野から思う。