2021年6月6日日曜日

代々木公園の木が切られて喜ぶのはだれだ

 五輪開催のパブリックビューで代々木公園の木が伐採された。ニュースでは36本枝を切ったという。パブリックビューの設置場所建設に移動するトラック通行に邪魔なのだとかが理由になっているらしい。道路拡張やらオリンピック会場の建設やら、途方もない資金と税金をつぎ込んだうえ、貴重な「自然資源」まで破壊するとは、どれだけの五輪なのだろう。

 代々木会場はワクチン接種場所として使うと変更されたが、接種後は復活を狙うらしい。パブリックビュー会場は全国に227か所あるとのこと。どうしてもと突っ走っているだけの動機は、「経済効果」でありその追求に目が曇っているのだろう。無理に進めることでまたアスリートとの分断もすすんで、オリンピアの精神がほとんどだいなしになる。

 「ぼったくり男爵」には驚いたが、同時に痛快さを感じた。それなら「突っ込め」と号令する日本は「手配師」ということ。別に言えば「興行師」かな。祭りを仕切るテキ屋のほうが近いか。来訪する国の選手も体調のコントロールが大変だろうし、コンマ一秒の競技に影響がでるだろう。来られない選手も出ている。五輪代表が定める相手がそろわないオリンピックになってしまうのか。メダル獲得主義を旨とする日本の場合、「強豪不在」でよしとする結果を容認させることになるのか。もう公正なスポーツ競技にはならない。

 なによりコロナの感染拡大阻止は愁眉のこと。オリンピック開催の行程で感染が拡大するとの専門家の声も大きくなってきた。世論は大事にしないとどうなるか、都議会選挙も衆議院選挙もきっちりと結果をだしたいもの。

~ニュースで言われている「アスリート、チーム役員公式プレイブック」をのぞいてみた。選手と来訪者のワクチン接種は、お願いに留まっている。

「アスリート、チーム役員公式プレイブック」 ワクチン接種

ワクチン接種は感染対策に対して利用可能な1つの手段で、適切なタイミングと方法で行われます。IOCIPCは、各国で定められたワクチンの優先接種を強く支持しています。より多くの人々へワクチンが供給可能な環境となれば、IOCはオリンピックチームとパラリンピックチーム、そして大会に参加するすべてのステークホルダーにワクチン接種を呼びかけます。したがってIOCは各国・地域のNOCと連携し、アスリート、役員、およびステークホルダーが日本入国前に自国・地域のワクチン接種ガイドラインに従って自国・地域でワクチン接種を受けることを推奨および支援します。これは大会の安全な環境に寄与するだけでなく、日本の人々への敬意の気持ちから行われるものと考えています。既に多くの国の政府が、各国のNOCNPCと協議し、大会参加者へのワクチン接種に関して前向きに取り組んでいる。

注意: IOCは各国・地域のワクチン接種ガイドラインに沿ってワクチン接種を受けることを推奨しますが、大会参加に際しワクチン接種は義務ではありません。ワクチンを接種したか否かに関わらず、本プレイブックに記載されているすべての規則が適用されます。