2020年12月9日水曜日

インフルエンザワクチン接種したけど「バイアス」ではまずいかな

 インフルエンザワクチン接種では、副作用があって事故が起きたこともあり、安全性はどうなのかという心配があった。新型コロナの感染が広がってきたので、本来なら安全かどうかの吟味が必要なところ、「同調圧力」を感じてしかたなく摂取することにした。効果的かどうかはよくわからないが、万一熱が出た時には接種の有無が判断材料にされると思ってのことだった。

 インフルエンザ年間死亡者数は、2018年で3325人 超過死亡者(=罹患している慢性疾患が悪化して死亡)毎年10000人いる。新型コロナウイルスの致死率は、80歳以上では15%くらいと考えられており、全年齢で平均してみても0.1%~4%程度と考えられている。インフルエンザの致死率は0.1%程度で、新型コロナウイルスの致死率が高いのは、急速悪化 医療崩壊で治療が受けられなくなるということでの違いといわれている。

 このインフルエンザワクチン接種について、1987年に前橋市と市医師会が副作用の発生を考慮して、集団予防接種の中止をしたことがあった。その後数年間に及ぶ調査の結果、延べ10数万人の児童において、接種、非接種の差はなかったということで、ワクチン接種の効果が否定された結果となった。(前橋レポート

 1987年のことだったが、調査のポイントとしている「ワクチンメーカー側の資金提供なく行われた大規模調査」という点は重みを感じさせる。「厚生労働省、インフルエンザQA」は「毎年流行するインフルエンザの予防には、ワクチンを摂取することが推奨されています。」ということになっているし、ワクチン接種が有効とする論調も多数あるので、どうとるかは自己判断にはなる。

  新型コロナのワクチン接種がイギリスで始まって、日本でも期待する声が大きくなっているけれども、感染拡大にあたっての様々な対応は後景にして、「経済対策」先行でワクチンが使えるまでは、しかたがないということではいかがなものかと思う。副反応がおきてもごく僅かとし、接種に「努力義務」を課す検討をしている。ワクチン接種自体が経済対策で前のめりになっていくようで、大丈夫なのだろうか。