2021年3月1日月曜日

フキノトウが顔出したとなりの庭

 フキノトウは、雪が解けた後につぼみを出すものだと、ずっと思い込んでいる。雪が春の日差しをうけて、溶けたあとの際にフキノトウが元気よく飛び出す。これをつまんでとるときに、春の実感がわく。

 ちょうどその頃に渓流釣りのシーズンが始まる。早いところでは2月から山に入って釣ることが許されるが、雑誌に出ているような山奥に分け入ってというところまではなかなかできなかった。体力があるころでも渓流のほんの入り口で、魚との出会いを楽しんでいた。それに加えて、釣りの会に加わって、行事計画をこなすことを優先したことで、好きな渓流釣りには集中するわけにはいかなくなってしまった。

 たまに行く渓流釣りは、やっぱり昔の方がよく釣れていた。多分、高速道路などの「整備」と「開発」が人の動きを変えたのだろう。沢に入るとどこでもたいがい「先行者の足跡」をみつける。それだけ釣り場の減少と自然破壊が影響しているのではないか思う。挙句の果てに気候変動による豪雨でどれだけの川が荒れ狂って破壊されていることか。それも我らがなしていることには違いない。

 「釣れなくとも山菜取りで…」と始めから半ばあきらめた釣行が常だった。写真はイワナとフキノトウ(2000年5月)。他の写真は隣の庭のフキノトウ(先週)。