都留市の小水力発電所見学会に参加した。原発に代わるエネルギーの一つを見てみたいという思いで、中野「革新懇」の催しにのせてもらった。都留市では自然再生エネルギー利用を、市民の中から上がった声をきっかけにして2004年から取り組んだということだった。
国や県からの補助金に市からの分も加えて、市民債をもとにして財政を賄ったとのこと。1号機は4300万円で、市からの財政は1000円万以下の負担で造ることができたと、市の担当者が説明してくれた。2005年10月には完成して最大出力が20キロワットあり、市役所の電力に使っており、夜間は東京電力へ売電している。
1号機は水車の羽は松の木をつかったもので、水車に木の枝などのゴミが付いた場合に、羽を壊すことで本体に影響させないという発想。水は江戸時代に堰を作って桂川の水を引き込んだものだった。3分の2くらい道路でおおわれているが水量は、かなりなものだ。水は減らないしCO2は出さない。いくつも作れることなどが利点だという説明をしていた。
この家中川は、江戸時代に多くの水車がつくられており、精米製粉、絹織物の織機の動力として利用されていた。明治時代にこの川の滝に発電所(現在はない)ができてからは、70カ所以上あった水車は不要とされてしまった。そんな話を聞きながら、自然と折り合いをつけて生活をしてきた時代へ回転していくような気がしていた。そしてそれが今や時代の先端になろうかとしている。
校庭の一角に見える「元気くん1号」
3月にできたばかりの「元気くん3号」
「元気くん2号」2010年5月完成