2023年12月22日金曜日

呉市立港町小学校の円形校舎を撮った最終日

 円形校舎は敗戦後の時期に全国で100校くらい建設された。敗戦後教育基本法、学校教育法制定下、制度的前身がない中学校は施設が不足のため、急増された。文部省が建築学会に学校建築の標準化を依頼して、東京都建築局が建築モデル指定した新宿区西戸山小学校などの設計に採用された(1950年<昭和25年>)。

 大成建設の設計技師だった坂本鹿名夫氏がかかわり、のちに独立して、全国の円形校舎建設に貢献した。しかしベビーブームに対応する増改築に適合しないことで、60年代後半には建設されなくなった。2010年代前半には約30棟が残存という状態になった(ウィキペディア)。円形小学校は貴重な「遺産」となった。この小学校は建て替えになるとのこと。学校にお願いして「外からなら」という条件で校内に入らせていただいた。来年の建て替えの時期に公開するチャンスが来るかもしれないと友人が言う。そのとき中を撮りたいものと思うけど、さて…。