2015年3月1日日曜日

旅館名が違う!NHKの朝ドラ(「まれ」)撮影で挿げ替えられていた

~旅の宿 ほのかな暖の 長火鉢~

 13日に輪島市の大沢町にむけ移動した。輪島港の近くのホテルを出てから雨模様が続く。大沢町までの間、海の景色を見飽きるくらい眺め撮りながら、町の塊が見通せる高台までたどり着く。地区の全景が撮れるビューポイントだが、何枚か撮るうち静かであるはずのバス停付近に、人が何人かうごめいているのが見えた。ちょうど宿泊する旅館のあたりだ。旅館に入るのは少々時間が早いが、雨が強くなってきたので、小さな町の塊の真ん中あたりにあるその旅館に入った。

 うごめいていたのは、撮影だった。スタッフと俳優らしき人が動き回っていた。「撮影しているので、映りこまないところに」と控えることを要求された。こっちとらだって撮影なんだぞと、ブツクサしゃべりながら、玄関先で声を上げた。奥さんが「出かけていて…」と言いながらご主人が玄関前の部屋に通してくれた。
長火鉢に炭火が熾されて、暖を取りながら暫くはご主人のテレビ撮影騒動を聞いた。昨年秋からスタッフが出入りを始めたらしい。輪島で撮影をしていると聞いてはいたが、まさかぶつかるとは思わなかった。旅館にはそのための工事関係者が泊まって、家の周りの外壁工事をしている。我々の撮影旅の対象としてきた間垣も、近所こぞって真新しい竹できれいになっていた。

 工事の費用は輪島市(?)からだされるということらしい。NHKがまさか撮影のための費用としているのではないだろうし。旅館名も変えられて(当たり前かもしれないが)看板がそれらしく古めいて造られている。二三軒隣には温泉も看板だけできていた。雨が上がったのを見計らって表に出ると、また「通行規制」に合う。若い青年が、余計な人が映らないようにと、無線で指示をうけながら懸命に働いていた。私は4回目の往訪だったが、間垣と港や山周りに積もった雪景色をターゲットにして、今回は補充をと考えていた。しかし旅館の外壁や間垣の改築で、新しい姿にはなっていたものの、「間垣の里」らしさが薄れてしまった。

 間垣用のニガ竹を修理するのに、竹の管理も必要であり、改修する高齢者が自力でやるには難しくなっている。金沢大学の学生グループが「助っ人」で、竹の管理やら間垣の修理をしているとのことだ。【私のホームページ〈20136月〉(http://29.pro.tok2.com/~urohaze/2013.5.magaki.html)】

だから、今回のように降って湧いたようなドラマ撮影も、波及効果で歓迎といえることにもなるのだろう。しかし、それだけのことでしかない。