2014年2月1日土曜日

政策の討論をやれば、見えてくる。

 脱原発を公言するなら、毎週金曜日にやっている官邸前のリレートークに参加すればいいのにと、Facebookに書き込みをした。原発を批判するなら「一点で」団結している行動だから参加するのには遠慮はいらない。実は参加することはないのだろうと思っていたら、H都知事候補が参加した。原発への批判とその行動参加は遅きに失してはいても、「風」を起こす方に加わったという点では評価されていいことではないかと思う。立場が違っていても、都知事選が終わっても当然金曜日には参加してもらえるものと期待したい。

 都知事選が「脱原発」に対する態度だけではないことは、ここに至ってM候補者も具体的な政策を今こしらえているということからしても、はっきりしてきた。やらないよりはましだが、テレビでも討論にならない「主要候補者の発言」が放映されるにいたった。都知事選があるからその風に乗って帆を立てたという見方は外れてはいないだろう。

 しかしそれだけで選挙を進めるとあれば、客観的には「脱原発の世論」を割るということになる。だから一本化だったというわけだろうが、そんな話には「逢いもしないで」蹴とばしたH候補。たとえば国民健康保険の負担軽減だとか、公立保育園増設、ブラック企業・雇用対策も、不正「借用」問題への対応などいくらも身近にあるシビアな政策が論じられるべきところ、U候補を除いて軽んじられた。

 現在は多少の政策も言わざるを得なくなっているが、告示前にはそれは白紙状態なのだから、そういう点でも一本化にはなりえなかっただろう。だから、政策で討論しようというU候補の提案には応えることができなかった。しかし、脱原発の主張が、具体的には「ゼロ」から「いつかまで」と大きな違いがあっても、主張することがよしとする考え方も事実として存在している。双方を尊重して配慮するということもあって、運動が担保されている。

 そうであっても、「徳洲会借用金」問題がきっかけになったこの選挙は、佐川急便マネー、政党助成金流用などカネにまつわる後ろ暗さも、候補者資質が問われているという点で、重大なことだろうと思う。ついでながら、政党助成金の流用問題を赤旗で批判されたM候補は、ネトウヨ(ネット右翼)から攻撃材料として使われている。T候補の浮上のためなのだろうか。

 選挙の際の政策、公約の重みは、扱いが軽く置かれている。マスコミの扱いもそういう視点からということでは全く不十分だし、よって有権者側の認識も表面的になる。そこをつけめとする愚民思想を破りたいものだ。