2013年11月30日土曜日

嵐山が締めの紅葉撮影

 身体も頭も四日目にはだんだん重くなって、朝食のときにようやく祇園と決まった。前日の宴は、料金も味も酒もよかったし、店の場所も近かったが8時から次の客が入るのでということだったので、部屋に戻ってまた一杯飲むことになった。それなのに行く先の話を決めていなかった。不要な荷物をホテルから駅に送ってもらって、タクシーで祇園へ。

 だいたい、芸妓さんが歩いているときだとか、朝方か夕方前に街が動き始めたときがいいと、勝手なことを喋りながら、車を降りるとなるほど川沿いの料亭はシンとしていて、カメラをもった人ばかりが、チョロチョロしている。我が組もそのチョロチョロ組にウロウロしながら参加する。紅葉はもう終わっていて、葉が一部しか残っていない。アングルを考えながら苦戦していると、そうこうするうちに白川の通りに新婚さんがやってきた。写真を撮る人が一緒で、背景を変えながら記念写真をとっているかのような様子だった。居合わせた観光客が取り囲んで、堂々と前から撮りまくっていた。

 料亭街へ回ると観光客も一段と増えて、車の行き来もかなりあって賑やかだった。目の前の横町から急に、芸妓さんが出てきて、カメラを構えるゆとりもなくすれ違って行った。しょうがない、失礼して後ろ姿を撮らせていただいた。大規模なお茶会があって、交通整理にあたっている人が、声をかけてきた。外人が多いが、料亭街には金が落ちないと話していた。日本料理が楽しめないし、高い料金ではなかなか入らないらしい。


 嵐山に着いたら、人の多さにまたびっくり。目的の寺は街人が多いのでパスして、竹林に向かう。竹林を歩く人もぞろぞろと、写真を撮るには左右前後を気にしながでないと邪魔になる。テレビで放映される静かな気配など、これっぽっちもない。