2017年11月9日木曜日

COP23「希望の星」が輝くようにならなくては世も末に

 核兵器禁止条約の制定に貢献したICANのノーベル平和賞は、最近二つ目の明るいニュース。条約の制定会議に欠席し、見ぬふり顔の日本政府にはなんということかと驚く。当然大きな批判を受けることになるところ、メディアはさして批判まで踏み込まないようだ。これで当たり前という雰囲気が出来上がるのだろう。

 世界で唯一の被爆国としての態度ではないことなのに、ここにも忖度だかなんか知らないが、衆議院選挙後は政府に対するに対しての物言いはゆるゆるになってきた。原爆平和記念式典で「どこの国の首相か」というヤジを飛ばされたのも、そういった人がいたというだけの報道でコメントもしない、などということが当たり前の空気を作ってしまうのだろう。

 NPT(核拡散防止条約)が核兵器禁止を展望したものだから、との主張もあるようだけれども、しかしそれこそ北朝鮮の核開発に歯止めをかけなければならないというときに、役にたたないものになっていることも事実。問題解決は「今でしょ」という要請には応えていない。世界があたらしい核兵器禁止の行程を考えていくことは、決して邪魔ではないし大いに進めるべきことではないか。

 日本の与党議員多数派は世界では少数派なのだから。ついでに言えば国会の多数派は、国民の多数派でないことは自民党の中でさえ自覚されていることだ。

 もう一つのCOP23も地球温暖化の対策を考えるという目的で、大切な会議になっている。京都議定書からアメリカが離脱などと、天下のアメリカにしては姑息にも見える態度は説得力がない。自国のハリケーンの被害はとてつもない規模だと報道されている。北朝鮮と事を構えるという場合じゃないとも言われている。だから日本に武器を買わせて、というノリも冗談ではないと思うが。