2013年9月6日金曜日

「あまちゃん」効果でNHK「グループ」の売り上げ好調

 連続テレビ小説「あまちゃん」の視聴率が絶好調で、三陸の地元でも関心高く、震災の経験と重ねあわせて見られていると、NHKが報道していた。「あまちゃん」のオリジナル・サウンドトラックはオリコンチャート初登場で5位、小泉今日子の「潮騒のメモリー」は7月時点で2位と売り上げがあり、劇中歌をすべて集めたCDまで出して、2次利用ビジネスを不況知らずのように展開している。

 NHKが特殊法人で公共放送局だから、商業活動がどこまでできるのかという問題は、1982年の放送法改正によって、NHKが営利事業への出資が可能になったことで、子会社・関連団体の活動としてできるようになった。その数98年で65団体もあったが、整理統合があり、今は営利法人が13社、関連公益法人は9団体、関連会社が6団体となっている。

 放送番組の制作・購入販売をしているのはNHKエンタープライズ(NEP)で、子会社の中では出資比率80%の最大手。この会社の売り上げは2012年度で511億円、純利益は11億円。従業者は537人と少ないが、親会社の版権によって効率の良い稼ぎになっている。NHKの単体での決算の他に、子会社との連結決算をしているから、本来一体化した企業体とみられるべきなのに、事業収入のうち90%は受信料という金回りだから、悠然たるNHKグループというところだろうか。

 06年には、会計検査院がNHKの当時の子会社など33団体も剰余金が886億円あったと発表し、主な財源が受信料なのだから関連団体に過剰な利益を与えないようにという改善を求めていた。
昨年の10月から受信料を最大120円下げたのは、当然と言えば当然のことだろう。NEP社員は537人、うちNHKからの出向は120人もいて、平均年齢は48歳ということだから、天下りの高額給与者が多くいるといえそうだ。


Livedoor news

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