2012年8月13日月曜日

仙人の棲家の上を飛ぶオスプレイ


 我が仙人が住む岩手山山麓滝沢村。この春先には、イワナ釣りで豊かな自然を満喫させてもらった。ここがオスプレイの低空飛行ルートになっていた。グリーンルートと名が打ってある。

 このルートには青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の自治体がある。岩手県では八幡平市、滝沢村、雫石町、西和賀町が入っている。自然の環境が十分残って、著名な温泉もあり、豊かな放牧地や観光地が存在する。

 ピンク、オレンジ、パープル、イエロー、ピンクと銘打つ各ルートで、日本列島を「自由」に飛びまわるという。それも、今回のオスプレイ配備に伴う「環境レビュー」で初めてルートを明示されたということ。これまでも「自衛隊の訓練空域」では、まったく勝手な低空飛行訓練をやっていた。

 こんなことが黙って許されていいものか。米中部のニューメキシコ州、コロラド州では、オスプレイや特殊作戦機の低空飛行訓練について、住民の反対で米空軍が無期限の延期措置をとった。
 
 アメリカで住民の意向を取り上げる民主主義が存在するのに、日本でできないわけはない。政府が、アメリカに対してその意思を言うことができればという話だけど。「決められる政治」が求める一つだ。


オリンピック招致で「閉塞」は破れない


 オリンピック招致で東京都が4000億円の準備金を用意しているのだそうで、日本で開催すれば、いまある「閉塞感」を打ち破ることができると言っている。

 閉塞の元をただせば、大飯原発の再稼働を強引に進めたことだし、消費税増税を強行成立してしまったことや、オスプレイの配備をアメリカの意向そのままに配備をしてしまうといったことだ。外交も酷い。北も南も領土問題が解決を求められているのに、話し合い一つできない。

 これは長い間の自民党政治から積み重ねられたものだから、そこからどう切り替えられるのかが「閉塞感」を破ることにつながること。イギリスのロイターの記者は、「消費税増税法案を成立させたのは、良いかどうかは別にして、(決められない政治を)ひとつできた」と表した。

 世論調査の少数意見をすすめているのが今の政治で、そうすることができるのが小選挙区制中心の選挙制度だ。「閉塞感」の元は、元から断たなきゃダメ。日常の生活に明るさを見出すことができない。いいことは一つもないと言えるほどだ。

 オリンピック招致で、関連企業は仕事が入って利益を上げることができるだろうけど。その企業は従業員の賃金をはずむだろうか?絶対にそんなことはない。スカイツリーでは東武資本が独り勝ちといわれている。ビックなしかけで潤うのは一部の企業でしかない。「閉塞感」は破れることはない。