2016年6月23日木曜日

しかしこんなに早く動く時代ってなんだ その1

 参議院選挙告示日の第一声を、新宿西口でやるので行ってみた。告示の都度行くのが習慣になっている。今という時代の中にいる実感を持ちたいからだ。テレビや新聞、NETで見ている情報がこのとき結びついていく。政治のしかけがはっきりしてくると、わずかでも政治に参加した気になってくる。政治にかかわることがわかってくることは、380円の交通費とは比較にならないほどの価値だ。

 西口は10時少し前についたが、目的の街頭宣伝と違う人たちが占拠している。かち合ってしまったようで、東口に急きょ変えるというアナウンスを頻りとしている。いままでこんなことはなかったから、なんということかと一瞬思った。「先行者」がさっさとやってしまえばそれでOKということも、社会的常識からいえばどうなのだろう。第一声はだいたい各政党が、同一の場所にかち合わないようにしているはずだ。どうやっているかは知る由もないが、法的にというよりはエチケットの範囲で処理していることなのではないかと思う。かなり前から宣伝物で告知がされていることなのだから、少なくとも知らなかったということにはならない。

 その「先行者」のFacebookをのぞいてみたら、20日のニュースには「22日の街宣は新宿西口で1100からやると書いてあり、21日になってから1000からと変更している。一日前に急にぶつかるように設定したわけだ。先行者は中核派だという情報がNETに出ていた。政権の差し金による後ろ暗いつながりを連想させることだった。

 前日の21日に、シールズの呼びかけによる「野党共闘」街宣があった。少し離れた後方から騒音がするので行ってみると、右翼の街宣車が妨害にきて、カウンターの人たちと「舌戦」を交わしていた。警察が「騒音検数機」(名称不明)と思しきものを、がなり立てている方へ向けて計測している様子はわかったが、警察官や背広服の公安の方々は取り締まる風でもない。それよりその街宣に抗議する人たちに、警察官などが規制をかけているのが目についた。「駐禁で取り締まれ」と抗議をしている人がいたが、一般の路駐なら絶対に捕まるところだろう。警察官が、右翼の行動に抗議する人に笑い顔で規制をかけていたが、あの笑いはどういう笑いなのだろうか。

22日新宿西口

21日有楽町