2013年9月24日火曜日

トンネルを抜けるとそこは雨模様だった

 昨日、越後湯沢の温泉で泊まろうと、宿に着いたとき義父を車から降ろす際、助手席が回転したときに、足がドアにひっかかって膝のあたりをひねってしまった。いつも車の出入りのときに足首付近が当たってしまうので、気をつけているのだが、動かしている最中に、旅館の人が声をかけてきて、そちらに気を取られてしまった。なにより、移動ボタンをおしている者と介助している者と別々だったのが悪かった。

 立ち上がるのも痛そうで、支えて少しは歩けていたものも、無理な状況だった。風呂に入れるのは止めにして、身体を拭くだけにしておいたが、時間がたって腫れることもなく、じっとしていれば痛くないと言うので、とりあえずは安心した。次の宿は四万温泉なので、移動するのはゆったりでよい。道の駅で身障者用のトイレを借り、一緒に売店を見て回る。義父を車から「慎重に」おろして車椅子に載せ替えてみるが、前日よりは痛みが治まっているようだ。

 湯沢の方から関越トンネルを抜けると、「そこは雨だった」。谷川岳の方角は、頂上付近に分厚い雲が見えていたから、アレアレといっていたのだが、見事な天気の変身だ。その上気温が14度と表示がされていた。夏からその日のうちに秋本番になったようだ。宿に入るころには小振りになっていた。義父の足膝の具合が大丈夫のようなので、温泉に入ることにした。

 今の状態になってからも、義父の「張り合い」を満たすためと言う理由も使って、温泉に行っている。自力で歩行もできず食事も介助、もちろんトイレも自力は無理ということで、温泉に行くときには「温泉付きの部屋」にしなくてはならないから、なかなか利用可能な温泉がなくて、あっても料金が相当なものだ。その旅館側の扱いもサービスとしては様々な状況だ。正直言って足元を見られるように思うこともある。今回は、本人が風呂場で座れる中くらいの椅子がなくて、つかまり立ちしたままシャワーを使うことになった。湯船につかるときにも、3人がかりで入れる。風呂のサービス業者の苦労がよくわかる。

 もう一泊するので、すぐ下の四万川で、蚊ばり竿を振ろうかと道具はもってきたものの、朝からの雨はやみそうもない。むなしく川の音をきいているだけになった。