2011年7月11日月曜日

川を侮るなよ No3

 多摩川を国道一号線がまたぐその下に、手長エビの好釣り場がある。梅雨入りの直前にシーズンがやってくる。その情報が伝わってか、若者、家族連れ、ちょっと場違いかと思えるような女の子などが詰めかける。

 ここに、路上生活者が、橋下の条件を生かして住んでいる。

 しばらく前だが、廃車同様の車を物置代わりに利用して、そこに生活道具を置いてあった。車の屋根に、ピカピカに磨かれたヤカンがあった。気がひかれて写真を撮らせていただいた。気に入ったなかなかの写真だった。

 住人は、普段から手長エビを釣っていて、状況がよくわかっていたようで様子を話してくれたこともあった。

 ブルーテントは隅田川にもたくさんあった。(今は、追い出されてしまったのか少ないみたい)夕方など行くと斜めから指す陽が、何とも言えない雰囲気を醸し出していた。

 つり好きがここにもいて、投げ竿で大きいハゼを何本もあげたという話を聞いた。

 山形県の女川は、イワナ釣りに何回か連れっていってもらったところ。そこに若者が、一人で生活をしていたところに出会ったと友人がいう。

 人には滅多にあえない山のなかでも生きている人間がいる。川は人間を排除しない。サービスもしないが川ができることは与えてくれる。川には人間を引き寄せる力を持っているようだ。