家族や親せきや仲間であれば、励ましあうところなのに「自粛警察」まで誕生して、監視行動をするようになる。人間社会のなんなのだろうこれは。この瞬間、田舎暮らしであれば、畑に行けば少しくらいの野菜が獲れ、密にもそれほど気をつかわずに生活が成り立つこともあるだろう。
感染者が目立つのは、目下検査の数は問題があるけれども、都市部に集中している。生きていくため、食べるための稼ぎ場所と、細かな分業でささえあっているから、躓くとすぐに影響をうけるのは都市部だ。新型コロナは人間社会が作り上げた弱点をついて「繁栄、拡張」を狙っているわけだ。敵との闘いというセリフもでているが、「経済重視」の名をかりて活動再開に踏み込んでも、だれもが考えるように次の感染者増の山がくることは間違いないだろう。それが何回かあるとすれば、闘って撲滅ということにはならず、実態としての共存ということになっていくのだろう。ほかのウィルスと同じ様に。
だいたい、閉じこもっていたウィルスをかき回して引っ張り出したのは、われわれの社会の方だ。ウィルス以外の生物にも、どれだけの傍若無人な毒矢を放ってきたことか、今になって「持続可能な」などという言葉も、ほとんど虚しく響いて聞こえる。