2013年7月23日火曜日

お知らせしたものが、受け手に伝わるように。

今日のFacebookの投稿で陸前高田の鳥羽市長
 「笑い話ではありませんが、先に列記した広報やネットを活用し被災者の皆様に被災者支援制度などをお知らせしてもなかなか伝わらないのに対し、同じ手法で告知した八代亜紀さんのコンサートの整理券配布には早朝から長蛇の列ができるんですよ。」

 選挙で支持を得るということも、これに似ているところがある。真面目な人(政党)が真摯に、受け止めてもらおうと、政策や主張をわかりやすく出す。しかし、受け止め手のほうはその立場を投げ捨てといかないまでも、投票しようという行動に行くまでは、相当かい離がある。

 52.61%の投票率であっても、政権が成り立ち信任されたという恐ろしい結果を持つ。ちなみに自民党の比例代表得票率は34.70%。投票率52.61%だから、有権者比で18.25%の支持。これが圧勝でお墨付きだという中身になる。誰が考えてもおかしい選挙制度だ。

 参加型選挙と称していいのかどうかわからないが、横浜で「選挙わり」ができて、横浜市と神奈川県横須賀市内のカフェ、居酒屋、ネイルサロンなど143店舗で、参院選で1票を投じた20〜35歳の人に割引などをした。投票日の防災無線を使った投票誘導だけではなくて、さまざまな方法で促すことはいいことなのだろう。

 受け手の側が関心を呼び覚ますようなことはやるとして、選挙の中身で行けば、「原発稼働」や「憲法改正」、「消費税増税」を演説内容から外したり、憲法改正に正面から反対せずに「加憲」という言葉をあみだしたり、果ては「何でも反対の…」と嘘をならべたりするということでは、公正な言論戦とならず、投票意識には結びつかなくなるのではないか。

 そしてなにより肝心な選挙制度の悪弊は直すべきだ。もう全国の選挙区を対象にした参議院選挙無効の提訴がでている。せっかく投票したものが生かされないから投票率は下がる。ベカラズ選挙も変えるべきで、戸別訪問禁止などという馬鹿げた制度は無くして、大いにしゃべりあえるようにすれば、もっと賑やかなものになる。そうなっていけば、関心は高まっていくことになると思う。そうだ、選挙前に「投票わり」をやって、候補者を呼んで演説会したらどうかな。