2017年11月29日水曜日

ハタハタが穫れなくなった

~♬ 秋田名物八森ハタハタ 男鹿で男鹿ブリコ
 あのハタハタが穫れなくなった。1968年に2万トンの漁獲量があったものが、今は2千トンと十分の一くらいに減っている。地元の漁業者は「全面禁漁」を3年間実施し、さらに漁期を定め漁獲枠も設けて操業しているが、平成2000年からは1000トン台~2000トンまで落ちている。

 カメラマン中村征夫氏が「怪魚コブダイ」を撮影するという番組だったが、この中でハタハタの産卵場面を撮影する映像も入っていた。珍しいものなので、思わずスマホで撮ってしまった。やはり海水温が従来より2度ほど上昇していることが、産卵時期にも影響していることを指摘していた。

 産卵は海藻の繁茂している場所を選んでいるが、海中の改変がハタハタの繁殖減につながっていることもありそうだ。病原性大腸菌0157の増殖も気温の上昇に寄って増殖の好条件となるくらいだから、海中においてもどれだけの「改変圧力」があることだろう。民謡で歌われるハタハタが昔話になってしまわないように願いたい。

1129日「プレミアムカフェ 中村征夫 日本海に怪魚コブダイを追う」

(40秒)

2017年11月22日水曜日

どんどん造って売ればいいのか

 日本の車は、2016年総国内生産8713893台で国内総需要の497万台を大きく上回っている。輸入もあるから400万台以上を輸出しなければならないことになっているとのこと。日本では「いらないもの」を余分に作っているのが実態だ。生産はその「余分」を加えた必要量が働き手の労働(タクトタイム)となる。
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タクトタイムとは
顧客から要求された品物を1つ造るのに必要となる時間もしくはピッチをいう。これは機械能力や人員数によって決められるものではなく、市場から要求された生産数量と稼働時間が判断基準となる。算出する式は次のとおり。
1日当たりの生産数量=1ヵ月の生産数量/稼働日数
タクトタイム=1日の稼働時間/1日当たりの生産数量(日当たり数)
それゆえタクトタイムで物を造るということは、「顧客・市場の要求する必要数によってラインピッチを決める」ための平準化生産を意味する。
と説明される。
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 放送大学でトヨタの生産工場のタクトタイムを取り上げていた。秒単位で動作をこなすことが、工場で動作がひとつひとつ計測されて、遅れがあると担当者(グループ責任者)が飛んで行って援助するのだという。「分刻み」とは聞くがいまや秒刻みで動き回るということだ。この60秒単位はどんな運用がされているのだろう。トイレやら休憩やら、汗拭き時の寄ってはくしゃみなどは60秒の中に当然考慮されるべきだろうし、60秒のつなぎはどうなっているのか。
 この組み立てラインの所要時間は当然習熟に伴う短縮が要求されるのだろう。日本メーカーの総世界生産は201627433140台。中国の販売台数は2802万台と並ぶ程度というすさまじい生産台数だ。これが非正規雇用、季節労働者として雇用調整されている。生産量の果てしない上昇とそのための軋轢が、どれだけ日本の国のためになっているのかという疑念が湧いてくる。

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2017130日、日本の各自動車メーカーから2016年の生産台数実績が一斉に発表された。その数字は以下の通り。
メーカー名/世界生産(前年比%)/国内生産(前年比%)
トヨタ/8973988台(100.5)/3166338台(99.3
日産/5556241台(107.5)/950102台(108.9
ホンダ/4999266台(110.0)/820226台(112.3
スズキ/2945295台(97.1)/794244台(84.7
マツダ/1586013台(102.9)/977376台(100.5
ダイハツ/1274219台(105.5)/722848台(103.7
三菱自/1073514台(88.1)/555018台(87.3
富士重工/1024604台(109.2)/727741台(102.5
トヨタは単体だと上記のとおりで、ダイハツ、日野を合わせたグループで世界生産は10213486台となる。また、富士重工は前年比9.2%プラスと好調を持続しており、初の100万台超えを記録した。国内生産をみるとトヨタは300万台以上をキープ、その他、スズキと三菱自以外のメーカーは台数を増やしている。
日本メーカーの総世界生産は27433140台だった。中国の2016年販売台数は2802万台と発表されているので、ほぼこれと同レベルということになる。また、総国内生産8713893台で国内総需要の497万台を大きく上回っている。輸入車を勘案すると最低でも400万台は輸出しなければならない計算になる。(webモーターマガジン

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2017年11月18日土曜日

こわ~い「削除」「排除」

 バンカーでひっくり返ったことを、なかったことにしたいらしい。報道されたものがNETで伝播しているものを、追っかけて削除をさせるなど、都合の悪いものをなかったことにするとは、いかにもやりそうなことだ。トランプ大統領に「私は見ていないが、ヘリコプターが上空から(転ぶところを)撮っていた。私は感動した。今まで見てきたどの体操選手よりも素晴らしかった」とフォローしてもらっているのだから、しいて隠すこともない。そんなことをするから余計にはやし立てたくなる。


 そしたら今度は小池知事が希望の会の代表をやめると言い出した。とうとう自分を排除しちゃった。排除とは人の手にかかるから、自分ではいいだせない。そうすると「削除」か。それなら自分だけでよい。AIとは実にご都合主義だ。

 近所のゴミ集積場にカラスがやってきた。集積日以外に出されたゴミを、そのままにしておいたらやられた。そのあとの生ごみの日に、続けざまにやってきてつっついている。最初は一羽だった。近くの電信柱やちょうど刈り取られた木の枝に止まって、様子をうかがって居る。うかがっているというより、おちょくっているようにも見える。しまいには数羽が寄ってきて、集積場の近くで遊んでいる。しばらく集積場の様子を見に行って、念を入れて網をかぶせなおした。自然界では場合によっては「削除」「排除」は必要だ。

2017年11月15日水曜日

墓の主の悪戯

 随分昔、墓の主に参ったときは、暮れから正月にかけての家族旅行の折だった。鳴子温泉から新庄に向かい、寺で墓参りをするのは雪かきをしてからのことになった。墓参りを終えて宿泊先のホテルに戻ろうかと、駐車場から車を出すときに、駐車場の柱を受けている縁石のとがったところと、タイヤの脇が当たってパンクしてしまった。

 スペアタイヤと取り換えて走り出すが、当時は替えタイヤが小さくなっていて、なんとも走り心地が悪い。それに雪が本格的に降ってきた。カーナビで近くの修理店を探すが、電話をしても大みそかにつき営業していないところばかり。ようやく天童の修理店がやっていることがわかって、タイヤを購入して修理することができた。

 そのことがあってからは、墓の主が「遊びのついでに来た」のを恨んで悪戯をしているのだと、専らの話になっている。それゆえ、昨日のように昼食になかなかありつけなかったりすると「悪戯かな」という話になる。しかも三日目はすっかり雨になってしまった。

 秋田の温泉に入っていきたいとの望みで、帰りの新幹線発車に間に合いそうなのを見計らって、行ってみることに決めた。露天風呂から渓流の流れが見え、滝のような落ちこみから流れる川沿いに複数の風呂がある。露天風呂のお手本のようなところだ。一眼レフで撮るというには雨が強すぎるので、あきらめざるを得なかった。温泉につかって温まってから、思い直して脱衣場に戻ってスマホを取り出した。だれもいないのを幸い、シャッターを切った。





2017年11月14日火曜日

墓場の主はお怒りか

 肘折温泉を後にして山を下りていく。途中に「沼の台」がある。2年前に娘と来たときは11月だったから、枯れてしまった草木しかなかったところ。そのとき紅葉の時期はいいだろうと話していた。初めて行った際は、沼に抜ける道の入り口付近に、たまたま人がいたから、聞くことができた。生活環境保全林として小型の森林公園として歩道や休憩所を作ったとの説明書きがある。穴場的な場所になるのかと思わせるところだ。

 二人以外はだれもいない沼の周りを歩いて撮る。邪魔にする人なく邪魔にされることもなく「撮り放題」だ。娘もデジカメで撮っていたが、全く同じところを切り取って「親子だから」と笑った。ときどき日が射すときがあって、そのチャンスも生かしてとつい長居してしまった。

 そこから秋田の鷹の湯温泉に行って日帰り温泉を楽しむかと、山道を下った。昼食は、いつものそば屋さん「草々」でと、金山町に向かったのだが、店が閉まっていた。近所で聴くと最近御主人がなくなったとのこと。金山町の写真展の折には世話になったひとなので、来るたびに寄っているが、お会いすることができなかった。

 しかたなく娘がスマホで調べたそば屋めがけて真室川方面に行って見ると、終了という看板が。再度スマホで検索したら、これまで何回か寄っている梅里園でた。そこでようやく、「ゲソてん板そば」を食べられた。目的の温泉に着くのは14時を回りそうなので、可能かと電話で問い合わせると14時までとのことだった。しかたなく、手前にある湯沢市役所リフレッシュ交流センターほっと館(日帰り温泉施設)に寄ることにした。







2017年11月13日月曜日

故郷の墓参りをして紅葉を見る

 山形にある故郷ゆえの墓参りに行った。昨年はあけてしまったが、娘が行こうと言い出してくれて、命日よりは早く出かけることにした。過去には車で出かけたこともあったが、新幹線の方が楽でいいということになった。(娘もそんな年になったのだ<ナイショ>)朝早く仕事に出かける娘の毎日では、無理はしない方がいいと思うし、最近の自動車事故のすさまじさをニュースで見て、車の使用はなるべく避けた方が賢明だという気もある。

 とはいえ、現地ではレンタカーを使用しないと、紅葉を眺めるという邪念も果たせない。鬼籍の主が好きだったもの、十六茶、オロナミンCなど入院中に好んでいたものを購入して墓へ参った。寺へ行く道は覚えているはずなのに、目標を誤ってしまって近所を一回りしてしまった。たどりついたお寺はそれらしい「山門」がきれいに無くなっていて、また通り越してしまった。20年もたてば変わるものがあることはわかっていても、お寺くらいは変わらなくともいいのにと余計なことを思ってしまった。

 肘折温泉は何回目になるのか、金山町の写真展の時以来何回となく訪れている。秘境と言われていても、現在は新庄から車で40分ほどだから遠いという感じはそんなにしない。来るたびに同じ風景を見られるのがいい。銅山川の奥まった地にへばりつくように、変わらぬ温泉街がまとまって並んでいるのが、落ち着いていて好きだ。今回は紅葉時期にあたっているのでいつも泊っている「日本秘境を守る会」の宿は満員だった。初めての宿は、若手の人たちが営業していた。




2017年11月9日木曜日

COP23「希望の星」が輝くようにならなくては世も末に

 核兵器禁止条約の制定に貢献したICANのノーベル平和賞は、最近二つ目の明るいニュース。条約の制定会議に欠席し、見ぬふり顔の日本政府にはなんということかと驚く。当然大きな批判を受けることになるところ、メディアはさして批判まで踏み込まないようだ。これで当たり前という雰囲気が出来上がるのだろう。

 世界で唯一の被爆国としての態度ではないことなのに、ここにも忖度だかなんか知らないが、衆議院選挙後は政府に対するに対しての物言いはゆるゆるになってきた。原爆平和記念式典で「どこの国の首相か」というヤジを飛ばされたのも、そういった人がいたというだけの報道でコメントもしない、などということが当たり前の空気を作ってしまうのだろう。

 NPT(核拡散防止条約)が核兵器禁止を展望したものだから、との主張もあるようだけれども、しかしそれこそ北朝鮮の核開発に歯止めをかけなければならないというときに、役にたたないものになっていることも事実。問題解決は「今でしょ」という要請には応えていない。世界があたらしい核兵器禁止の行程を考えていくことは、決して邪魔ではないし大いに進めるべきことではないか。

 日本の与党議員多数派は世界では少数派なのだから。ついでに言えば国会の多数派は、国民の多数派でないことは自民党の中でさえ自覚されていることだ。

 もう一つのCOP23も地球温暖化の対策を考えるという目的で、大切な会議になっている。京都議定書からアメリカが離脱などと、天下のアメリカにしては姑息にも見える態度は説得力がない。自国のハリケーンの被害はとてつもない規模だと報道されている。北朝鮮と事を構えるという場合じゃないとも言われている。だから日本に武器を買わせて、というノリも冗談ではないと思うが。

2017年11月5日日曜日

「てんぷらエサ」に釣られてハゼつりに行く

 揚げたての天ぷらが食べられて、釣りができるというなかなかない催しを、旧来の現職友人が誘ってくれた。わが身を運べばいいだけのことなので、二日も前から支度に入った。ところが、ハゼの仕掛けをどこにしまったものか、なかなか出てこない。ほとんどは専用のロッカーに入っているのだが、仕掛けを補充しなければならないものは、魚種ごとに別に置いておくので、狭い部屋ながら記憶を頼りにあちこち除くことになった。

 探し回ったあげくは、クローゼットのなかにタオル類と一緒にしまってあった。しばらくは釣りにもいかず、さわらないままだったから、記憶の外になってしまった。やっぱり日々の行動は目標をもって、頑張って動かないとダメなわけだ。ようやく出てきた仕掛けは、翌日のつりには十分役立ちそうで、補充の手間はいらなかった。

 予報通り朝方の雨の後は、晴れて回復の基調で、久方ぶりのつりが盛り上がる気分がした。木更津港に着くと船頭さんはとそこに居座ったまま、移動はせずに天ぷらの支度に入った。釣り始めの当座だけは、ぽつぽつと釣れはしたが、やっぱり一定時間釣るともうアタリは遠くなった。

 天ぷらが揚がって、宴会が始まるときまでに12尾くらいだったから、いささか物足りない状況だった。揚げたてのてんぷらを頬張って、ビールを飲むころにはすっかり「晴」となった。アルコールの効果もあって爽快な気分になった。後半戦はそこから一回だけ移動して、結構アタリがとれた。若者たちもキャーキャーと騒ぎながら楽しんでいた。

 ハゼは小さくて8月初めのころのような育ちだ。それも痩せ加減でエサのせいなのか、生まれた時期が遅かったのか、この時期の大型の「落ち鯊」としては、不服を言いたくなるようなサイズだ。結果は48尾で、「再挑戦」の気分が持ち上がってきた。釣りとはこうしたものなのだ。昨年も参加させてもらって、帰りには一杯飲んだが、今回はまっすぐ帰還となり、セブンイレブンで宴会道具一式を準備することになった。


2017年11月2日木曜日

都合の悪いことは胡麻化せ

 総選挙の告示日(22日)にすでに旅の計画ができていた。普通の暮らしでは事前に計画を決めてからのことになるのは当たり前のこと。一か月も前に急に解散という乱暴な方法で、多数をいいことに決めてしまうなど、先進国のやることか。隠したいことは国会を開かぬことと、臨時国会の開催要求にも答えずにいたものが、開いたと思ったら「冒頭解散」という。

 で、その日に群馬県内を走っていたら「〇渕優子」のポスターが掲示板に貼ってあるのが見えた。しかしそのほかは選挙の雰囲気を感じることはまったくといっていいほどない。どんなに時間がなくとも、地盤、看板、カバンがあればなんとかなるということだろうか。

 幸い告示前から「新党立ち上げ、排除騒ぎ」があったおかげで、メディアがネタとすることあまりありで賑やかなものだった。NETを使った「選挙報道」も随分流されていた。その限りでは賑やかに政策を語り、政党の評価を比べあうものだから、情報提供として有権者に知らせていく役割は大きい。大筋ではよいことと言える。だが、公平という点では全くふさわしい内容とは思えない。報道側の「忖度」が政権を持ち上げる働きをする。NHKのニュースはその最たるものだ。

 選挙の結果がでると、小選挙区比例代表制の欠点を是正すべきとの「話題」がでている。これも当たり前のこととして論じられてきたが、不届きな自民党ナイカクという見方が(ようやく)多数になってきたことで、これまでとは違った取り上げ方になっているような気もする。自民党への投票者が多数派でないことが、今更ながら数字を挙げて論じられている。野党の方が合計すると多数派となる。なのに、与党の質問時間を議席数に応じて配分しろと、言い出す。

 議席は多数でも有権者対比では多数派でないのだから、時間が多いのは当たり前だし、少数派の意見であっても尊重するというのは、民主主義の根幹だろう。国民全体の意向を組み入れるには、必要なことであるはずだ。


NETでもマスコミへも、意図的に捻じ曲げたニュースを投稿したり、特定の攻撃をしたりすることが頻繁に行われている。