2012年10月19日金曜日

デジタル社会にランディング

 8年前に手に入れたDVDレコーダーは、デジタル放送のために使用不能になっていた。それは分かっていたことだったが、撮りためた録画を見ることができるので置いてある。デジタルテレビでは、新しい録画では使えないから、廃棄のすることになる。もったいない。

 HDDに溜まっている録画を、DVDに移し替え(ダビング)すれば、パソコンでも見ることが可能なので、ダビング作業を始めたが、DVDには30分もので2本しか入らなくて、けっこう手間がかかる。DVDは安く購入できるから心配ないが、考えてみればいままで見なかったものを、この先見るかどうかも実は心配。

 使っていない不用品と同じことだから、いずれ捨て去る運命になっているのかもれない。いらないものの片づけは、たまに気が向いたときにスッとすすむことがある。思いきってしまえば、レコーダーごとお別れするのも手ではある。

 ダビング途中、2007年にNHKで放映した「それでも私はやっていない」を見てしまった。冤罪を扱った番組で、痴漢として刑事事件にされた人が、2年以上かかって裁判で無罪になるというものだ。それに、婦女暴行の犯人として「自白」を強要されて、嘘の証拠にもとづいて裁判で2年半の有罪を受けて服役、出所後に別の事件で、逮捕された人間が、その婦女暴行を自白したというものだった。

 ちょうど、パソコンの遠隔操作で、メールを発信した事件の冤罪とダブって見えた。終えたあと、ああ、やっぱり録画した多数の映像を捨てることはできないなと、思い直すことになった。デジタルに対応していて、DVDを使えるものは商品としてあるようなので、購入することになりそうだ。