2013年3月12日火曜日

チャンスに強くならないと腕前が上がらない


 シャッターチャンスにシャッターを押せるかというと、なかなかそうはいかない。チャンスをひたすら待つ場合もあるし、スナップなら頃合いを計って、撮るようにする。いまのところはスナップ写真ばかりだが、撮りたいと思ったときに撮るタイミングはいつもうまくいかない。やたらに人を撮るわけにはいかない足かせもあるし、動かないものならいいけれども、どうしても人が入らないと、写真の味わいが違ってくる。

 デジカメは何枚でも取れるから気楽にシャッターは押せるが、面白い被写体を探そうだとか誰でも取りそうなものは避けようだとか。そんなことを考えながら歩いていると、シャッターを押すタイミングを無くしてしまうこともある。

 良い写真を撮るためにはなにより感性を研ぎ澄ましいるときがいい。体調がよくないときや、家でトラブルなどがるときにはやっぱり、気持ちが乗っていかない。後で後悔しないようにと、やたらシャッターを押すことがるが、そういうときもいい写真にはなかなか出会えない。タイミングが定型でないところが、釣りと全く違う。

 釣りは魚を釣り上げることが目標だから、魚種ごとに合わせた道具を選んで準備すれば、あとは釣り上げかた(タイミング)に集中する。頃合いを見計らってアタリをとる。ここがカメラのシャッターを押す瞬間と同じようだ。アタリをとるまでの間とでもいうか。この間にいろいろな要素があって、考えて悩むのは同じだ。同じ魚を釣っていても、時間の経過で魚の反応が違ってくるから、同じように釣っていても釣れなくなる。そこで悩みが湧いてくる。さてどうするか…。そのとき腕達者は策を思いつける。

 カメラの方は人と違ったものを撮りたい。差別化と言うか、同じもの、同じところを撮っても、他者と違う良さを表現したい。自分の個性として表現できるかどうかにかかる。写真仲間と一緒に撮影旅行に行っても、違いを探しながら撮る。この間合いは、本来人と一緒に歩くということではないかもしれない。これは釣りとは違う。