2014年1月19日日曜日

危ないことばかりの日本

 工場での事故が多い。今に始まったことではないが、工場での事故が多い。事故は企業のメンツに関わる係ることだから、表面に出てこないこともあるだろうが、事故が起きても消防にはすぐに連絡しないなど、旧態然のやりかたがまかりとおっている。従業員の安全に十分な対策が取られずに、アベノミクスとやらの設備投資が拡大しているということもあるのかもしれない。
 Yahooニュースで調べてみたら、この4か月に4か所の工場で重大事故が起きている。

※三重で工場爆発、5人死亡地域 2014年1月9日 16時3分

※横浜でサイロ爆発 2人負傷 地域2013年11月30日 15時29分

※千葉の工場爆発 2人が死亡 地域2013年11月15日 20時49分

※量販店トイレ出火 男性死亡 地域2013年11月13日 21時52分

※工場で爆発 2人が全身やけど 地域2013年10月25日 18時38分

※大宮駐屯地でタイヤ破裂 重体 地域2013年4月10日 13時49分

※「溶解炉爆発」1人が意識不明 地域2013年4月9日 12時3分

 JR北海道の幹部がまた亡くなった。「15日午前8時20分ごろ、北海道余市町の余市港で、男性の遺体が浮いているのが見つかり、道警は体の特徴などから、JR北海道の元社長で相談役の坂本真一氏(73)と確認した。」と、事情は不明でもJR北海道の「事故多発」に絡んだことだろう。
 
 昨日18日、自民党の石破幹事長が北海道を訪問した折に、「事故やレール検査数値改竄(かいざん)問題など不祥事が相次ぐJR北海道に関し、抜本的な改革が不可欠との認識を示した。「電化率が悪く、重いディーゼルカーが古い軌道をぶっ飛ばして走っている。事故が起きない方がおかしい。誰が経営しても無理だ」「道路整備、鉄道整備の在り方を北海道がどのように考えるのか。国としてどのような支援がJR北海道にできるか。北海道としてのベストを言ってほしい」と述べたとのこと。

 赤字になるのを承知で分割民営化してしてしまった自民党の責任などどこ吹く風だし、全部の株を政府が所有している責任など全く感じさせない言い草だ。「電化率が悪く、重いディーゼルカーが古い軌道をぶっ飛ばして走っている」に関しては、次の事実をみて驚いた。

 2006年3月、鉄道総合技術研究所・川崎重工業との共同開発による「ハイブリッド車体傾斜システム」を発表した。これは、従来の制御付き自然振り子(曲線ガイド)式と、空気ばね圧制御式の車体傾斜システムとを組み合わせた世界初の技術であり、従来の振り子式を上回る最大8度の傾斜度を実現させることで重心の移動を抑え、乗り心地を維持したまま曲線部のさらなる速度向上を可能とするものである。2015年度に予定される北海道新幹線の新函館駅開業時に合わせ、函館駅 - 札幌駅間の特急列車への導入を目指しており、実用化されればほぼ全線での時速140キロメートル運転が可能となり、函館-札幌間で約20分の所要時間短縮が見込まれている。試作台車をキハ283系気動車1両に取り付け走行試験が行われていたが、試験終了後は元に戻され、定期運行に復帰した。(ウィキペディアから)

 古い軌道を「ぶっとばして」可能な実験までやっている。まったく危険極まりない。

 結局、道路造りばかりしかが解決法をとらないことでは、JR北海道の将来はどういうことになってしまうのか。北海道の住民と利用者の「交通権」は放棄されてしまう。「道内では高速道路(道央自動車道、道東自動車道など)の延伸開通が次々と予定されており、さらなる苦境が続くことが予想」というウィキペディアのコメントでいいはずないのだけど。

ボーイング787は相変わらず事故が続く。JRの「点検中」による遅れは、今や航空交通にもあてはまっている。今年になって4件になる。