2022年1月28日金曜日

口先だけのやる気、必要な手立ては見えないコロナ対策

 オミクロン株の感染拡大で、首相や担当閣僚、大阪府知事、東京都知事のテレビへの出番が多くて、なにかそれだけでやっている感が作り出される。「先手先手で」「前倒しで」などと言われると、これまでより前向きな取り組みをするのだなと、つい思わされることもある。

 しかし、ワクチン接種にしても、前倒しというわりには「8カ月後接種」を全体として変えていなのはなぜなのか。「8か月後の接種」という縛りから抜け出ないのは、前政権への義理立てなのだろうか。でなければワクチンそのものが「ない」状態か?少なくともモデルナであれば在庫があるのに、理由がわからない。地方自治体の体制が準備できない事情がいわれ、理由にされているが逆に早くやれるという声もある。ようやく前政権でやった大規模接種が動き出しただけで、目論見よりも遅れに遅れている。

 検査キットは80万セットの製造しか求めていない。検査拡大が求められていたのに真摯に向き合わず。足りるのだという説明で製造を増やす気がない。無料検査キット配布を東京都や世田谷区でもやっているが結局数が圧倒的に足りていない。何を考えているのか。感染が下火になっいた間いったいなにをやっていたのだろう。

 医療体制がまた大変なことになりなりそうなのに、医療体制で賄えないからと、またぞろ濃厚接触者を「自宅」に追い込むことになっている。果ては「オミクロン株は心配には当たらない」という声まで聞こえる。

Googleサイトの「新型コロナウィルス COVID-19」に COVID-19によって起こる症状のほとんどは軽度から中等度であり、特別な治療を受けずに回復します。しかし、中には重症化して医療機関での治療が必要になることもあります。と常駐して表示されている。医療機関で検査キットがないため発熱外来を中止しているところさえある。空きベッド云々よりすでに医療崩壊が起きている。口先だけの「やる気」芝居はいい加減見飽きた。