2014年5月17日土曜日

美味しんぼの連載休止は、まるで赤狩り

原発事故の影響を隠ぺいすることに余念のない閣僚が、ワイワイと言いたてて、漫画の休載に追い込んでしまった。閣僚会議でわざわざ「議題」にしてマスコミで発表させた上で、休止に追い込むなどはまるで赤狩りのようだ。NETのニュースを見た限りでも、事実はないとする根拠はそれこそない。

「福島で採取された放射性物質を摂取したチョウに影響確認」と琉球大学チームがサイエンティフィック・リポートに発表したと報道があった。これまで、放射性物質を曝露したヤマトシジミの遺伝的影響の可能性を発表していたが、今回は、採取した食物からの影響を調べたもの。異常や死亡発生率が食物からのセシウム接種によってどう違うのかを調査した。早期の死亡や異常発生は、低い摂取量で急激に発生するという結果を得たとのこと。

ほかの生物に対する影響はこれからの研究に係ることだが、この琉球大学の大瀧研究室は、他の研究も含めて寄付金を募っている。こうした研究については、研究費をもっと増やしてと思うところだが、人の健康利益よりも事業性に効果的かどうかということの選択では、期待できそうもない。



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原発事故当時に双葉町長だった井戸川克隆氏はこの日、都内で記者団に自らも同様の症状があると説明した上で「風評被害ではなく実害だ。被害を受けている人は、正々堂々と賠償請求するべきだ」と訴えた

 橋下氏は市役所で記者団に「根拠を示してほしい。取材が甘い」と指摘した。

 石原伸晃環境相は、閣議後の記者会見で「住民の被ばくと鼻血の因果関係はないという評価が既に出ている」と強調。「描写が何を意図し、何を訴えようとしているのか、私には全く理解できない」

 根本匠復興相は「地元の不安や風評被害を招きかねない内容で誠に遺憾。不安の払拭に努めたい」
森雅子消費者行政担当相は「影響力のある漫画が誤解を与える内容で残念。原発視察と鼻血との因果関係は科学的に証明されていない」

 太田昭宏国土交通相は「福島に住んでいる人の心情を理解する必要がある」と指摘

 下村博文文部科学相は「被曝(ひばく)の影響については、科学的知見に基づいて伝えることが重要。風評被害が広がらないよう文科省としても説明していきたい」

 福島県の佐藤雄平知事も「風評被害を助長するような印象で、極めて残念」と批判した。12日発売号では、井戸川氏が「福島県に住むな」と発言する場面も登場。佐藤氏は「全国から復興を支援していただいているとき、このような雰囲気の漫画があって、残念で遺憾」と繰り返した

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