2014年3月4日火曜日

捨て場に困る残土は都市開発?大工事のツケ

 「大阪府豊能町で大規模土砂崩れで通行止め・・・大阪市旭区の業者が管理する建設残土置き場、過去にも3度あり行政指導も受けていた」 というニュースがあった。住宅地のすぐ近くで山をこしらえるような土盛りをしているなんて、信じられないことだ。20127月に大阪府の許可を受けて開始し、許可を受けた区域を越えていて、昨年三度も崩れていたらしい。行政指導も受けていたということだが、行政とはこういうことでいいのかという事例になってしまった。

昨年の7月には、大阪府からの「相談」で警察が強制捜査までしていたらしい。
528日、家宅捜索を受けたのは大阪府豊能町の建設会社『北建』と『向井商店』で所有地約4haについて無許可で森林を伐採し建設残土を積み上げて土地の形を変えた森林法違反などの疑いが持たれている。大阪府は業者に対して土砂の搬入の中止や地すべりの対策を講じるようこれまで14回の行政指導をしたが業者側は聞き入れず、先月には開発の中止という行政処分も出している。『北建』の経営者は『違法性の認識はなかった』などと話しており、警察で詳しく調べる方針。府警生活環境課によると、09年夏ごろから開発を始め、少なくとも残土90万立方メートルを受け入れた。帳簿の残る101月から今年2月まで、削った土の販売や残土受け入れで約74400万円を売り上げたという。」

 しかしあの土はどこから持ってきたのか。今に始まったことではないが、どこかの大工事で不要になった残土を捨てているわけだ。山間部はごみ捨て場ではない。森の一部を破壊しているのだから、それも大きな問題だ。残土を捨てるところを誘導できる行政でもないし、違法を取り締まることができないのだから、何おかいわんやだ。警察の捜査先を誤るということも噴飯ものだ。「大阪都市構想」などと言う前の話だろう。


(これは発行元がわからないが、昨年7月の記事)