2012年6月25日月曜日

穏やかな自然になじまない異様な感じ

 窓から見えるものが、緑の少し黒っぽくなった木だけ。幾何学のようなビルが見えないのがここちよい。いよいよ仙人の境地に近づいたか。


 自然界は微妙なバランスで保たれているらしい。今日は日が射して、冷た加減の風が時々吹く。気候が移ろっていく瞬間瞬間で、生き物の動きが変わっていく。それに合わせる意図があってかどうかはわからないが、一秒刻みの変化にも表れている気がする。


 鶯が鳴いているのは近くだったり遠くだったり、鳴かなくなったり。それは勝手には違いない。きのうジイジイ鳴いていたセミか何かが、今日は鳴かない。庭に撒いた一握りの古米に、雀が家族で食べに来るのが、ヤマバトより早かったり、今日は遅かったり。己と他の別のものに影響され、交り合っているようだ。


 田植えが終わった後の苗が順調に背を伸ばす。田植えのときに写り込んでいた岩手山がもう見えなくなった。それこそ秒刻みで伸びているのだろう。


 青空の岩手山を撮って戻ると、自衛隊の夜間歩行訓練なのだろうか、朝から道の傍らに数人が座り込んでいる。あとから歩行してくるものもいる。自衛隊の車が前後で警備しているから相当の訓練らしい。


 先日6月13日に練馬、板橋歩行訓練をやったと報道していたが、間近かで銃を装備した隊員を見ると、こころ穏やかでない。戦争行為は自然界では絶対になじまない。万一あれば自然界も破壊の道に入ることになる。無駄なダムや河口堰、開発の名による山の破壊の類でない。蝉も鶯もあったものでない。近くに基地があれば標的の一つともなるだろう。