2021年9月20日月曜日

「撮り鉄」が悪との定義づけ、排除の対象との在りようも気になる

 共産党の山添議員が「撮り鉄」書類送検された。最近よく報道される「勝手踏切」を渡ったというのが、軽犯罪法違反として書類送検になった。18日に当議員がツイッターで軽率な行為だったことを反省…と投稿したあと、読売新聞が記事を配信している。「関係者取材」した読売新聞だったのも特記事項かもしれない。その記事を使ったYohooニュースでも、読売同様コメントが数多く投稿されている。「撮り鉄」の反社会的行動が報道されて、警察が取り締まりを強化していることでのこととのコメントもある。昨年の11月に線路横断をしたことを、選挙が近づく今ごろになって書類送検という、意図的とも言われても反論できない時期になった。コメントは大体がその筋のグループによるものが投稿している。共産党だから…というものが多く、読んでみると「矢代発言」と同様の意図的背景を感じさせる。

「撮り鉄」が、「ルールを守らないで」という報道も最近よく見る。でも、「最後の走行」を宣伝して集めているという側面もある。このコメントの中にも取り締まりを厳しくやれというものがあったのが、たしかに撮影するために様々な、条件づくりをやってしまうという悪幣がある。邪魔な木を切断するなどとすることは、絶対あってはならないことだ。渓流釣りでも、釣っている人の直前に立ちこむなど、反エチケットがあるし、他人や社会に影響することは、議論と調整が必要なことがある。気持ちよく趣味に親しもうとすれば、一定の了解事項が大事なことも確か。「勝手踏切」使用禁止、廃止が付近の利用者の利便を奪うことも宿題だし、もともと付近の住民が都合よく作った歴史を無視していることも考えなくてはならないことだろうと個人的には思う。

 公人であれば、その場は渡ってはいけないという理解が正しいのだろう。どこまでの責任かということならば、ハチャメチャな事件を起こして、それこそ起訴されようと、ときには判決が出ても議席にしがみついているというあくどさとは、程度が違ったものだろう。おりから無免許運転の都議をここにきて書類送検とは、なんと念がいった動きなのだろうと、思わず「ドラマ仕立て」を想像してしまう。