2016年8月20日土曜日

清涼の岩手山麓とお別れ、またク…暑い東京へ

 岩手山麓はクーラーのない生活がなによりだった。寒いと思えば窓を閉めればよいので、東京の暮らしとは全く違う。海抜は400メートルくらいでも、周囲は99%森と林と田や畑だから、隣にある自衛隊基地の、射撃訓練の音が時々うるさいほどであるのを除けば、超自然に恵まれている。

 東京でもどこでもエアコンで使うエネルギーだけ考えて
も、途方もない〝金〟を使っている。それが無駄とは言えず、都市だから集中する情報を使い、価値と利益を生み出すことに神経を使って「運営」されている。口先だけ一極集中を否定して見せて、実はもっと都市部への投資を無理に増やして、「経済成長」の幻想を追い回すことをやめられない。都市の暑さはその拡大増長と反比例の関係にある。

 「カッパエビセン」は止(と)められなく止(や)められなくとも、止まった。けれども、今の政治政策で都市再開発の増幅を止めることはできない。理性もなにも憲法に則さないことであっても、「イケイケ」に集票効果があるのだから、根は深い。

 参議院選挙が終わって、この岩手県とわが田舎の山形県で、野党統一候補が当選した。岩手県知事だったマスダ何某が、都知事選で落選して岩手県で財政赤字を残していった。その責任を、あいまいにしない結果になったことも、良かったこと、足の裏をかくような物足りなさはあるが、カウントしておきたい。