2015年1月10日土曜日

天にさまよう亡霊か片づけられないゴミ箱か

 ホームページの引っ越しをこれまで何回か経験した。新しい住まいとなると居心地良くしようと念を入れて作り上げる。そのきっかけは、回線とプロバイダの変更に伴うものなのだが、料金が値下げになるよという誘いにのってのこと。「安さ」を強調して説得をされるが、問い合わせ電話サービス、電話そのものの、やれ留守番電話だの番号表示だのと料金上乗せを迫られる。その攻撃を「無料サービス期間2カ月」のうちに解約するのがひとつのコツになる。

 しかいその変更によって、これまでの自分の設定に手を付けなければならないものは相当ある。このたびはメールアドレスの変更で、年末からえらい時間がかかってしまった。もっとも、メールのアドレス帳も整理せずなおざりだった。届かいない宛先でも残っていたり二重だったり、先方のアドレス変更による入れ替えをしていなかったり、グループ送信のメンバーが変更されていなかったりしていた。これを是正することから始まったから、やっかいなことになった。逆にだから整備ができたのも成果には違いなかった。

 ホームページサービスも無料という扱いが廃止されるのが、事業者の通例になってきた。いままでのものが2月で終了するということを通告されていたから、引っ越しは既定のことになっていた。それで結局有料ホームページを使用する羽目になった。それに伴って、これまでのホームページが、残ってしまうのではないのかという疑問が生じた。

 以前に使っていた釣の会のホームページで写真を主にしたものがあった。今回と同じようにアドレス変更をしたのだが、当然旧ホームページは「抹消」してくれるものと思っていた。プロバイダが使わなくしてしまうのだから、「消える」という判断を頭に置いた。ところが今回何気なくその「消えた」はずのホームページが生きていることに気が付いた。その時のプロバイダに連絡をしようと思ったが、その前に参考のために、更新のためのアクセスをしてみることにした。記録に残っているサーバー名、パスワードなど必要な項目を使ってアクセスしてみたら、なんと繋がるではないか。これには驚いた。このHPアドレスが生きたまま、亡霊かダストのように宙にさまよっていたわけだ。繋がるのだから更新(書き換えが)可能で、真っ新にする白紙のページをすぐに更新アップした。

そんなことがあったから、今回の引っ越しにあたって元のプロバイダに「ホームページはこちらで何もしなくても消えるのか」と念を押したら、そのとおりですと言う。しかし前例があるので当然疑った。年末には旧プロバイダ契約が解約となるから、1月に入ってからその旧ホームページを参照してみたら、やっぱり残っているではないか。これも同じく、「引っ越し先アドレス」を書き込んだページを更新して置いた。数日後にやっと旧ページが消えた。すぐに消えるということではなかったのかもしれないが、解約は12月26日までのものが月末に解約となるという説明だった。解約申し込みを受けてからは、人力作業だからタイムラグが出るということなのだろうか。

 ところで新しい方のホームページがまた素直にいかない。1223日に「お試し」登録して、これまでのホームページをアップした。アドレスがかわっただけで、どういうことはない。16日に本登録をした。お試し登録をしてから「二週間のうちに本登録しないとダメ」ということだから、これは有効だったはず。しかし、7日になったらホームページが真っ新になってしまった。お試しの時にキチンと更新してアップでき。参照もできたのだから、本登録によってそのまま引き継がれ、移行するものとならなければならない。もう一度更新アップが必要かとやってみたが、どうにも受け付けない。

 仕方がないから業者にメールを入れて、状況を伝えた。「6日に一度終了した」ことで切れてしまったから、直しておいたという返信が戻ってきた。なんのことやらさっぱりわからない。それも、電話連絡もできないということになっているので、解明するのも面倒で、ホームページが見られるようになったことでよしとした。いくらかは、作業に慣れたとはいえ、こうした目に見えない状況は、お化けみたいなものだ。自分の生活体験からは図れないことが多い。情報化社会もなんだか危なっかしいことがあるのではないかと思えてきた。