2017年4月11日火曜日

海に春が来なくなった!?

 地上では見事な桜があちこちで、やっと咲き誇るようになった。天候不順の要因はなんとなく温暖化を疑るが、寒さ暑さがずれこんでいることの影響は大きい。

 春を告げる風物詩といわれているコウナゴが伊勢湾、三河湾で今年も禁漁。播磨灘、大阪湾で不漁だという記事をみた。コウナゴは30年も不漁になっているとのこと。コウナゴをとって40年以上の漁師さんは、今は心騒ぐ季節で「春の始まり、正月の始まりだ。自分たちにとってはコウナゴが出てくるのは、長い冬の間待っていた春の始まりだ」と話している。

 この原因も温暖化が主因の海流への影響が言われている。愛知県水産試験場では、「2つの大きな要因が重なった結果。冷たい水を好むコウナゴは、夏に冬眠ならぬ「夏眠」をする習性があり、伊勢湾の入り口で砂に潜って水温が高い夏を過ごす。しかし去年の夏は、この海域の平均水温が平年より約2度も高い状態が続き、夏眠中のコウナゴが衰弱し、数が減ってしまったもの」と分析している。(2016.3.1東海2016.3.1東海NEWS 

 確かに水温や水流(潮流も)の変化によって、魚の食餌、移動、産卵、生育は相当影響を受ける。それに「漁獲」という圧力を受ければ、たまったものではないだろう。京浜運河はハゼ釣りのメッカだが、釣り人の多さからその付近のハゼが少なくなるという現象を体験した。どういうわけか、「圧」がかかると魚が「寄らなくなる」という現象が確かにあるようだ。

サイト< The first one海や釣りを楽しむすべての人へ>は、釣り人の視点もあり、面白い。