2013年5月8日水曜日

鬼怒川支流の土壌から13300ベクレルの高濃度検出

 Nさんからメールで、鬼怒川の支流(志渡淵川)土壌で1万3300ベクレルのセシウム濃度が測定されたという、新聞の切り抜きが送られてきた。環境省の発表になっている。農水省の関係では、福島沖の魚にセシウムが出ているということで、魚類では漸減傾向にあるようだ。部分的には蓄積されている魚がでてくる。

 水産物全体の測定状況では、測定濃度が低くなっているという風に見えるが、果たしてそうなのだろうか。湖沼、川、海の底にはかなりの濃度が蓄積し、しかも増加している。記事にあるように、水底には魚の餌になる底生生物がいるわけだから、どうみても放射性セシウムを摂取しないとは考えられない。






安心できない放射能汚染


 「世田谷こどもを守る会のメールマガジン」を送信してもらっている。厚生省の放射能汚染日報ダイジェストから抽出して、食物関係の測量結果を知らせてくるが、その内容は基準値100Bq/Kgを超えるものが入っている。




 東京湾の三番瀬で干潟保全の運動を続けている「三番瀬署名ネットワーク」では、環境省に汚染測定の実施を要請し6月(昨年)にサンプリングに立ち会った。

三番瀬ネットワークの要請と汚染測定立ち合い
□「1996年千葉県の三番瀬調査では、動植物プランクトン302種、ゴカイなど底生生物155種、鳥類89種、魚類101種、合計647種の生物が確認され、多様な生物が生息する豊かな環境の海城」であり、また、「一番瀬は、魚類の産卵と稚魚の揺籃の海域」となっている。江戸川放水路からの流入で深刻な影響を与える可能性がある。測定を速やかに実施して、汚染していれば除染するように要請。
 
□6月に可動堰上流での測定が実施され、その結果セシウム134、セシウム137を合わせて430Bq/Kgで国際基準を十分満たしており心配ないとの見解を示すとともに、今後も9月、11月、12月にも継続して測定し監視を続ける旨の回答。蛇足ながら、東京労釣連が、除染を求める要請の団体署名に応じている。

 430 Bq/Kgで国際基準を十分満たしているとい環境省がいうが、干潟に生息する生物に連鎖していくものと誰しも思うだろう。

 もう一つ「霞ケ浦を放射能から守ろう」という署名活動とモニタリングが進んでいる。
(環境省)56本の流入河川の内の12本でしか調査を行わす(今年2)、一河川あたりlヶ所のデータしか集めていません。このような粗い調査では、霞ヶ浦への影響や将来の汚染の予測もできません。」として、霞ケ浦に流れ込む56河川の市民モニタリングを3月から実施している。
 
 備前川では、9550Bq/kgが確認されて、1河川あたり10数カ所にして調査を続けている。この方面ではアメリカナマズがら高い放射線線量が出ている。昨年5月に東京労釣連がアメリカナマズの検体からは22.6 Bq/Kgの結果がでている。


 チェルノブイリ事故の放射能汚染では、4年くらい後から人体への影響がでているとのことだが、日本がそうならない保証はどこにもない。なのに、「火消」対応としか見えない政府のやり方は許されない。まして、「安全な原発」を海外へ売り歩くとは、後世の歴史家だって説明できないだろう。