2015年12月6日日曜日

被害者は己のみの危ない話

先日墓参りに行くとき、新幹線の出発時間を間違えた。幸いにも時間前のほうに間違えたので、支障はなかったのだが危ない話だった。危ない話は、新幹線に限ってもいくつかある。ホームは間違えなかったが、同じホームから出る行く先の違う列車に乗ってしまった。そのときも早めにホームに着いたが、うっかり一本前に乗ってしまったのだ。山形へ行くのに東北新幹線に乗ったのだから、かなり方角が違った。仙台まで連れて行かれたのだから、結局福島まで戻った。

遅くなった方もある。午後出発の時間で、その日は写真メンバーと新宿で飲んでいた。ついつい話が弾んで、見込んでいた所要時間が足りなくて、新幹線ホームに昇るエレベーターが、あと数メートルのところで、間に合わず冷たく出発されてしまった。

これも頭の働きによるものなんだろうと、半ば折り合いをつけなくてはならない。「アクセルとブレーキの踏み間違いの事故」などのニュースで聞くと、人ごとでないことを実感する。行動の結論のために導くべき工程に時間がかかるし、その経路がぼやけるといった感じだ。しかし、元気なうちにやりたいことを、後悔しないようにやることも対策の一つには違いないから、頑張る以外はないと屁理屈をつけて出かける。


東京駅で一時間早かった分を、丸の内で写真を撮ることにした。街で撮るのは久しぶりだったから、新鮮な気分で気持ちが良かった。丸の内を歩く人も様々で、出逢う人がなにをしているのか、どこへ行くのかを想像しながら歩くのも面白かった。ライトアップを待つ木が、小さなライトをたくさん身にまとわされて、少々気の毒な様子だった。もう、12月なのだ。