2019年6月11日火曜日

魚が獲れなくなっている今をつくたのは


 漁獲量が減っているのは、そういう扱いを我々の側がしてしまったというのが正確な表現だろう。神奈川水産技術センターの古いメルマガを見つけた。「魚離れ」になってきた昨今の「もとをただせば」こうしたことの積み重ねがあった。現場の公的なところ(役所)から問題を指摘すること、なにかほっとする。

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.318 2009-10-23
○海から見た二宮の浜
最近、相模湾に台風が接近する度に、海岸の砂が削られて、地域住民の皆さんが困ることが多くなっています。昭和35年頃は、相模湾では、ブリが沢山獲れましたし、浜では、地引網も多数行われていました。この頃は、広い砂浜が波を消す働きをしていましたので、台風の大きな波が来ても地域の人たちは安心して暮らしていました。しかし、西湘バイパスの設置や河川にダム、取水堰、砂防堰堤等が整備され、浜まで砂が流れてこなくなった現在では、本来、砂浜が持っている波を消す力も無くなり、とうとう西湘バイパス道路そのものが波で壊れる時代になりました。コンクリートの波消しブロック、鉄板での護岸等いろいろな工事をしますが、白砂青松の浜に秘められた天与の機能には、とても太刀打ちできないのではないでしょうか。