2012年3月16日金曜日

東京湾の汚染調査拡大


 東京湾のホットスポットが拡大、移動していることを受けてやっと国が動き出した。研究者の調査で、荒川、江戸川河口の36地点でモニタリングした結果が放映された。荒川河口で8308ベクレル、10476ベクレル、12月には511ベクレルと増加しているというショッキングな結果だった。


 文部科学省や環境省が、東京湾の水質や海底土壌、海洋生物についても調べることを新たに決めたという(15日毎日新聞)。一年に5キロメートル動くということだから、継続した調査が当然求められる。


 テレビ報道ではモニタリングは4月以降、水揚げされた魚、海藻、貝類、食品など頻度を多くして調べるということだった。東京湾を憩いの場としている人々釣り愛好者に限らず多い。アサリ掘り、海水浴、のり、貝養殖、遊漁船など影響をまともに受けている。徹底した調査をしてもらいたいと思う。そのことで、風評被害防ぐことにもつながる。


 2月19日の東京労釣連の総会で、原発事故の責任を問い、対応を求めての決議を採択した。この方向が一歩進んだことは歓迎したいが、放射性物質の汚染の実態は拡大して判明してきている。→決議


(週刊朝日315日)配信====================
「わたしたちと原発」(朝日新聞出版)の企画で、測定キットを使ったセシウム計測に挑んだ。つまり、セシウムは雨水がたまりやすい所に集まっているというのだ。そんな場所は私たちの身の回りにも少なくない。

  そこで、分析・計測機器の分野で実績のある堀場製作所(京都市南区)のシンチレーション式環境放射線モニタと放射能簡易測定キットを購入。首都圏ではホットスポットが比較的多いエリアとされる千葉県市川市の記者の自宅や近所の公園などで、土壌や落ち葉、水を採取し、それぞれに含まれるセシウム濃度(ベクレル値)の測定を試みた。


 結果は、自宅の樋の下の土が1キロあたり583ベクレル、裏庭のコケが1298ベクレル、近所の公園の池の泥が2057ベクレルなどだった。
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