2013年11月1日金曜日

秋は素敵だ

 秋は催しが多い。釣りの行事ももちろん、何でもと言っていいほど秋には集中している。夏の暑い時期を乗り越えて、台風にさいなまれながら、そのおかげもあって空気の冷たさを感じるようになる。 人が動きやすい最適の気候へと移るころは米の収穫が一大行事になる。日本の原風景で外せないものだ。外せないというと他人ごとになってしまうが、米作りには祖先からずっとかかわってきたのだろう。米を食べられなかった時代も含めて。

 収穫という言葉を想像するときは、「コメの収穫」をはずしてはいられない。生成してきたDNAが影響しているのかどうかは不明だが、感じるところは大きい。これに絡んだ景色は素晴らしいと思う。通常では通り過ぎてしまう目線も、写真で切り取るといつまでも楽しめる。米を見る安心感みたいな…やっぱり極貧を経験した血筋なのか?


 実りの秋は諸活動の「結実」という豊かな収穫を手に入れるときだ。ハゼなら、これまで9月初旬のころには、深い場所へと「落ちていく」と言われていたが、昨今の海水温の上昇のせいか、いまだに浅いところにも残っているようだ。実際は浅いところにも居ついているような気もするが…。この時期釣ったハゼも卵を持ち始めている。

 生き物の一年の展開は、ヒトの活動展開に相乗している。人の場合は、文化の発揚の場としての秋だ。早い話が、収穫の後の秋祭り。祭りは秋の限らずに、お盆の時もヤマがある。どっちにしても祭りごととして、豊かな実りを願う。コンサートも映画、写真…実りの発揚イベントはたくさんある。己の実りもなにがしかつかみたいものと、悩んだわけではないが11月は、いやにイベント参加が増えてしまった。元気でいるうちが華かと、言い訳しつつ。