2011年4月25日月曜日

暗闇選挙で利したものは

 もともと選挙法は、政策を広めることに歯止めをかけるようにできている。選挙期間はぎりぎり短くして、政策の論争をさせないように押えている。

 戸別訪問を禁じるなどは、ヨーロッパで話したら笑われだろう。

 法定ビラと称して、宣伝を抑え込むというのもそう。だから「公約」とは目に触れないように、利益誘導のために使ってきた。これが「旧政権」だった。

 国民向けの「ポーズ」を守る気はないから、批判を受けて時間はかかったが政権は交代した。


 次に「マニフェスト」が登場する。しかしこれは、「公約は破るもの」としたイヤミを見事クリアして、「ひっくり返す」ものとしての地位が与えられた。
 
 約束された側にとってこれは、二重の裏切りだ。一つは約束を守らないという点で、もうひとつは言葉を正反対のものとしてしまった罪によって。
 
 今回の地方選挙の挙の結果をそういう切り口でみると、震災の「どさくさ」でただでさえ政策を選択する条件がうすいところに、様々な業界や団体を使った選挙が功を奏しただったように思える。

 その筋の政党は、宣伝カーで名前だけの連呼。これで当選できた族が結構いる。

 日本の未来はもう少し手間がかかるのかな。 それでも選挙民を愚弄する連中にいずれ怒りの「票」が下されるだろう。