2018年10月10日水曜日

塩害というと悪者に聞こえるが

 葛西に住んでいる知り合いの家で、先日の台風で飛ばされた塩がベランダにこびりついてしまったとのこと。電線に付着してショートした末、電車が止まってしまったと報じているが、あちこちでその「被害」が報じられている。イチョウの木にも風上だった片面に張り付いて枯れてしまったという。農作物なども影響があったらしい。


 「塩分は控えめ」なのがいいと人間の場合にも注意喚起されている。だけど、人は全く摂取しないとこれもよくない。涼しくなってきたら忘れそうになるが、暑いときの水分補給の際は、塩分を採ることも大切だと気象予報の時に強調して話している。


 たしか稲作には「塩分」がおいしい米づくりには効用するというのを聞いたことがあるので、あらためてNETで調べてみると、「ミネラル」がよい影響があるという米作りの農家からの発信がたくさん出されている。その根拠は見た限りではわからなかった。この場合は潮風でのことなので、塩分の量は「害」にはいたらない。


 全国で海際の棚田などで稲作が盛んに行われているのだから、その効用があると考えていいかもしれない。東日本震災の「塩害」のよる、塩分除外の方策は研究されていて、1%以下なら大丈夫というのもあった。確かに、人間社会の特に生産物について、その成果に「害」を及ぼすというのは、そうであっても、こっち側で利用させてもらっていることもわけだから、害を与える悪者にされるのはちょっと気のどくな気がする。

夕鶴のふるさとで育つおいしいお米