2013年8月13日火曜日

富士登山者救護が無給ボランティアでいいのかな

 富士吉田市は市職員29人を登山道の安全指導員に任命して、7月12日~8月24日まで登山道の7~8合目に配置した。3割増という登山者に対応するための措置だ。救護所に法は医者や看護師たちがボランティアで常駐し24時間体制で診療するとのこと。昨年の場合はシーズン中420人が診察を受けた。

この時期は従来、「富士吉田八合目富士吉田市救護所運営協議会」(富士吉田市、山梨大学、富士吉田市立病院、富士吉田旅館組合)が山梨大学医学部、富士吉田市立病院の医師や看護師らが無給ボランティアで対応している。公募でボランティア参加を呼び掛けたこともあった。救護所の受診者は初年の2002年355人(開設37日間)、2006年に424人(開設5日間)、2008年502人(開設39日間)以降2010年まで毎年450人以上が受診した。

5合目から睡眠なしの夜間「弾丸登山」の影響が指摘されて、旅行業界に弾丸登山ツアーの自粛を要請、PRした結果、2011年には受信者数が398人(開設42日間)に減少したという。世界遺産登録効果で、また受診者が増えることになるのかと思うが、地元の熱心な登録運動があったとはいえ世界から集まってくる登山者に、救護活動が無給ボランティア対応でいいのだろうかと疑問が湧く。
                                                                
「一般社団法人北海道山女(ヤマメ)を守る会」が実施する魚道確保活動のニュース(Facebook)があった。
~~~~ 
「以前から何回となく行って来た 琴似発寒川の魚道整備(魚道確保)作業を9月1日(日)AM8時から決行します。毎年の事ですが渇水期の為に遡上してきた鮭・鱒が水路が見つからず下流域の溜りから遡上出来ません。早くから行政に報告し改善を依頼していますが 思うような予算が取れず僅かずつしか改善されていません。遡上してきた魚を一匹でも多く上流に遡上させたくて・・・参加人数多ければ広範囲な区間を整備出来るし 嬉しいな~」
 ~~~~

 こういった生態系を守る活動もボランティア頼みだ。1000兆円の借金があるとしきりに政府が宣伝するが、いったいその資金をどこに流し込んでいるのかと思うと同時に、「小さな政府」や「公務員が多い」という為政者発信の喧伝に、平常心ではいられない。


琴似発寒川魚道整備(魚道確保)