2011年9月8日木曜日

保険料の口座振替行は選択してやるべきじゃないの

 今月分の国民健康保険料を払おうと思ったら、国民健康保険の保険料納付は口座振替を原則としてお願いします・・・と書いてあるのに気がついた。徴収にかかる人件費の考慮をしてのことだろうが、これは問題だ。

 口座振替は確かに便利だ。忘れずに「納付してもらえる」し、納付期限内にキッチリ「納付してもらえる」。これは、徴収率の向上につながる。徴収率を上げるのは、当該機関の自己目的で、業績評価につなげている。

 今年から、保険料が相当引き上げられた。従って、払いきれない人は増大しているに違いない。失業者や非正規雇用がたくさんいて、不安定な収入であってもキッチリ納付してもらうには、担当者だって大変だろうが、払う方はたまらない。当然のこととして滞納者は増える一方だ。

 こういう制度を作り上げている国の責任は重い。納付する環境にない者からも取ること自体が無理なんだ。

 口座振替を原則にすることなんかできはしない。そんなことができたら、民主主義の国ではなくなる。だから「原則としてお願いします」と書いてある。あたかも法定されているかのように。