2015年11月12日木曜日

花梨もらって忘れた帽子

 山梨県の早川に行った112日に、昼食で入ったそば屋さんは早川から下って南にある身延山の入り口にある、こぢんまりとしたお店で喫茶店を兼ねたようなところだった。娘がスマホで検索をして見つけたのだが、また早川に戻るつもりだったので、比較的近くだったし早川沿いでは食事をできるところが、ごく少なかったから、ついでに身延山の紅葉を眺めに山門まで行き、雨の中ゆえ車を降りることを止めて、くるりと回って坂を下った。下りきったところにそのそば屋さんがあった。

 入れ違いで二人が出て行った他には客もいなくて、二人で蕎麦と田楽を食べて外に出た。店の入り口に花梨が置いてあり、自由にお持ちくださいと断り書きがある。見た瞬間、たしか去年は山葡萄で果実酒を作ったことを思い出し、今年はこれでいこうと、遠慮なくいただいて帰ることにした。

 娘の案により一泊し早川沿いを走り、青空に映えてきた紅葉を眺めて紅葉を楽しみながら回った。昼過ぎには家に戻りたかったので、撮影も早めに切り上げることにした。

 帰路途中で帽子が見当たらないことにふと気が付いた。例のごとく道の駅で野菜を仕入れながら、車内を捜したが見つからない。あれこれ考えるうち、昨日のそば屋さんに忘れたのではないかということになって、まあ戻ると逆方向なので後で電話をかけて聞こうかということにした。

 後日、蕎麦屋さんの名前を娘が調べてくれて、電話をしてみると「あります。取ってありますよ」との返事だった。着払いで送ってもらうようにお願いして一件落着したが、戻ってきた帽子に「ご来店ありがとうございました」とメモ書きが付いていた。実は先日五日市の秋川に行ったときにも「帽子忘れ」をして、取りに行ったのだったが、店の人が「あったよ」「ないよ」とやり取りをしていて、結局は探してでてきたのだが、事を荒立てたような気分ですっきりしなかった。そんな経験をしていたので、今回はそれに比べてすっと解決してよかった。それにしても帽子忘れを2回続け、3回目もあるかと思うと…。今度帽子は二つ持っていくかなと娘に言ったら「二つとも忘れたりして…」と言う。貰ってきた花梨は、昨年の残りの角砂糖と35%のホワイトリカーで、無事焼酎漬けとなった。